ファイターズ
2025/12/21 20:10 NEW

《ハム番24時》12月21日


 来日から3年がたったカナダ出身の山口アタル。入団当初から日本語の勉強を続け、今ではもうすっかり、日本で生まれ育った人と比べても遜色がないほどに上達した。「だいぶ自分の気持ちをちゃんと伝えられるようになった気がします。逆に英語が下手くそになっていますね(笑)」

 悩みのレベルも、かなり高くなっている。「漢字で難しいのは、1つの漢字を覚えることよりも、漢字が並んだ時の組み合わせ。『面白い』とか、なんでここに色の白っていう漢字が入るんだろうって、分からなくなる。え? この白で合っているのかって思っちゃう。『上下』とか、『左右』とかは、ああなるほどって分かるんですけど。知っている漢字の数は増えているんですけど、つなげて読むのが難しくて」。面白いに白が入る理由は、35年、日本で生きている記者も全く分からなかった。

 最近は新たに〝漫画学習法〟を取り入れたという。「送り仮名が付いているから、漫画を読んだら良いとアドバイスしてもらったので、ちょっとだけ(名探偵)コナンを読みました」。しかし、理想通りにはいかなかったようで「読むスピードが遅くなりすぎるので、全然、面白くない。めっちゃゆっくりコナンを読んだら、もう苦しくて。英語で読みたくなっちゃいます。楽しめない」と嘆いていた。

 現在は1日20分程度の勉強を習慣にしているそう。「チリツモでやっていますけど、本当はもっと必死にやらないといけないです。バッティングがうまくいかないことの精神的ストレスがあって(笑)」。野球の練習でクタクタになりながらも、異国で〝チリツモ〟を続けている26歳を取材するたびに、自然と尊敬の気持ちが湧いてくる。

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