木田GM代行も太鼓判を押すストロングポイントは…
阪神からトレードで加入した日本ハムの島本浩也投手(32)が3日、エスコンフィールド北海道で記者会見を行った。背番号は「40」。プロ15年間で通算204試合に登板しているベテラン左腕が、日本一を目指すチームに欠かせないピースとなる。会見に出席した島本と木田GM代行の一問一答は以下の通り。
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―(自らあいさつし)
島本「阪神タイガースから来ました島本です。よろしくお願いします」
―日本ハムの島本として会見に臨んでいる今の気持ちは
島本「最初に聞いた時は少し驚いてはいたんですけど、きょう、球場に来て、来シーズンからやってやろうという気持ちで、今思っています」
―先月14日にトレード発表。自身にはどんなタイミングで伝えられたか
島本「その日の朝に連絡が来ました」
―トレードを伝えられた時、真っ先にどんな思いが浮かんだか
島本「びっくりしました」

―想像していなかった
島本「はい。全く想像していなかったので」
―日本ハムの印象は
島本「若い選手が多くて、本当に強いチームだと思っています」
―新庄監督とは何か話はしたか
島本「トレードが決まった日に、インスタでメッセージをもらいました」
―どんなメッセージだったか
島本「『待っているよ』というふうに言ってもらいました」
―新庄監督のイメージは
島本「もともとはタイガースにおられた方で、いろいろなサプライズとかをするような方ですし、楽しみです」
―トレードが決まって連絡を取った選手などは
島本「斎藤友貴哉にはすぐに連絡して。来シーズンからよろしく、という連絡はしました」
ー斎藤からはどんな返事があったか
島本「びっくりしていて。あまり何をしゃべってるか分からなかったんですけど(笑)、びっくりしていました」

―木田GM代行へ。島本をチームに迎え入れたいと思った一番のポイントは
木田「来年、優勝する時に、経験がある左投手というのは貴重な戦力になってくれると思うので、そのへんを考えています」
―伏見とのトレード。それだけ来てほしかったということか
木田「もちろん優勝するために考えて。いろいろな角度からトレードというのは考えるものだと思っているので、その中で決断しました」
―どういうところに魅力を感じているか
木田「本人はストレートとフォークに自信があると、先ほど言っていたんですけど、それに加えて、本当に強気なピッチングをしてくれると思っている。そのへんをファイターズで存分に発揮してもらえたらと思っています」
―球団としてはどんな役割を期待しているか
木田「そのへんは球団としてというよりも、監督と話をして、監督が決めると思います」
―若手が多い中で、島本のプロ15年での経験はチームにどんな影響を与えてくれそうか
木田「経験が少ない投手もいますので。そこまで本人に影響を与えてくれ、というものではないので、本当に一生懸命やってもらって、力を発揮してくれれば、おのずと周りの選手に影響を与えられると思っている。来年も同じように野球に取り組んでくれればいいなと思います」

―自身の持ち味は
島本「左バッターへのインコースの真っすぐをしっかり投げきれるというところと、フォークボールには自信をもっているので。そこかなと思います」
―プロ16年目での新天地。リーグも変わり、生活拠点も大きく変わる。期待や不安は
島本「やることは変わらないので。しっかり投げるだけです」
―北海道でのプレーや生活で楽しみなことは
島本「海鮮が好きなので、海鮮のお店に食べに行きたいです」
―どんな役割を果たしていきたいか
島本「年間通してしっかり投げることと、来シーズンの優勝に貢献できるように頑張りたいです」
―目標にしたい数字は
島本「開幕から最後までしっかり1軍で投げきること。それが一番かなと思っています」
―自信のほどは
島本「自信はあります」
―阪神ファンと日本ハムファンにメッセージを
島本「まずはタイガースファンの皆さん、15年間ありがとうございました。ファイターズに行ってもしっかり活躍して、また日本シリーズで対戦できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。ファイターズファンの皆さん、阪神タイガースから来ました島本です。来シーズンの優勝に貢献できるように頑張りますので、応援よろしくお願いします」
―北海道にはいつ入ったか
島本「きのう、入りました」
―会見前は緊張感もあったか
島本「そうですね。緊張しています(笑)」
―楽しみにしてることは
島本「これから考えます(笑)」
―新庄監督からのDMはすぐに来たのか
島本「その日に来ました。夕方ぐらいに」
―新庄監督をフォローしていたか
島本「インスタグラムを開いたらフォローされていたので、僕も(フォローし)返して。メッセージが入っていました」

―インスタのDMでやりとりしていることを知っていたか
島本「番組で見たことがあって。本当に来たので(笑)、びっくりしましたけど」
―「待っているよ」以外にも長いメッセージはあったか
島本「そうですね」
―どんなものだったか
島本「『一緒にできることを楽しみにしている』ということを言っていただいて」
―新庄監督と話をしたことは
島本「全然(ないです)」
―阪神時代、日本ハムの新庄監督はどのように映っていたか
島本「あまり見ていないです(苦笑)」
―日本ハムの監督というより、新庄剛志という存在に強い印象があったか
島本「本当に何をしてくるか分からないというか、そういう監督だなと思います」
―甲子園での交流戦で阪神のユニホームを着たシーンは
島本「見ました。びっくりしましたよね(笑)」
―セ・リーグとパ・リーグの違い、打者の印象は
島本「パ・リーグは豪快というか、フルスイングしてくるイメージがあるので楽しみです。セ・リーグとはまた違うタイプのバッターが多いかなと」
―パ・リーグでの力勝負は楽しみか
島本「そうですね。真っすぐのスピードはそこまで速くないですけど、どうやったら速く見せられるかとか。インコースも使えますし、楽しみです」

―移籍にあたって藤川監督や阪神関係者からかけられた声で、特に印象に残っているものは
島本「いろいろな人に、チャンスだから頑張ってきて、と言ってもらいましたし、監督からも今後の野球人生にも良い経験になるから、しっかり頑張ってこいと言われました」
―藤川監督からの言葉はトレード成立直後か
島本「決まった日に電話をいただいて。その時に言われました」
―ライバル・ソフトバンクには左の強打者が多い
島本「今年の日本シリーズを見ていましたけど、本当にすごいバッターばかりなので。でもしっかり抑えなきゃいけないですし、どう抑えたらいいかというのを、映像を見ながら勉強したいなと思います」
―斎藤からの情報収集は進んでいるか
島本「友貴哉しか知り合いがいなくて、とりあえず電話してみたんですけど、めちゃくちゃびっくりしていて。ずっと『えーっ』と言ってたので(笑)。電話した人を間違えたかなと(笑)」
―結局、情報は入ってこなかった?
島本「情報は全く(笑)。LINEもしたので、LINEは大丈夫だったんですけど、電話はダメでした(笑)」
―斎藤の活躍は見ていたか
島本「見ていました」
―シーズン中にも連絡は取り合っていたか
島本「連絡は何回かしていました」
―斎藤も日本ハムでブレークを果たした
島本「そうですね」
―その気持ちはあるか
島本「そうですね。ここ数年は思い通りの成績を残せていないので、日本ハムでしっかり成績を残したいなと」

―数字的な目標は
島本「年間通して1軍でしっかり投げられれば、5、60試合(登板)ぐらいはいくと思うので、その成績は出したいというのと、どんな場面でも、ピンチでもしっかり投げられるというところを見せたいです」
―斎藤とリレーしたいか
島本「あまりないです(笑)」
―自主トレの予定は
島本「今年はちょっとバタバタしているので、関西の方で。もともと静岡に行っていたんですけど、今年は関西の方でやろうかなと思ってます」
―関西を離れるのは初めてか
島本「はい、初めてです」
―不安や楽しみは
島本「不安しかないですけど、野球をしに来ているので。頑張ります」