【一問一答】山崎福也 〝心の支え〟伏見との対戦に胸中は複雑?「対戦したくない」「経験がないので楽しみ」
契約更改後、会見を行った山崎=撮影・松本奈央
同窓でもあるドラ1右腕の印象は…
日本ハムの山崎福也投手(33)が28日、エスコンフィールド北海道で契約更改交渉を行い、現状維持の年俸2億5000万円でサインした(金額は推定)。今季は開幕から先発ローテーションを担うも8月下旬に2軍落ち。9月下旬に1軍復帰を果たすも、終盤戦では中継ぎを務めた。加入3年目の来季、再び目指すは先発での2桁勝利だ。会見での一問一答は以下の通り。
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―複数年契約中だが、サインは
「はい、しました」
―金額の増減は
「現状維持で」
―交渉の席で、球団にどんな話をしたか
「僕からはまず、1年間の振り返りと、チームに対する要望を聞かれたので、そこにお答えした感じです」
―どんな内容だったか
「まず僕自身の今年の反省点と、今やっていることであったりとかというのを、しっかりとお話ししました」
―球団からはどんな話があったか
「来季も、というか来季は、ですね。来季はしっかりと、今年以上にもっともっと活躍してほしいと言われました」
―今季を振り返って
「序盤の方は良い投球もしながら、のらりくらり投げてきて、勝ち星がなかなか付きづらい感じがあったんですけど、途中で打たれてしまい、ファームにも落ちましたし。その経験は、良かったと言っていいのか分からないですけど、僕の中では鎌ケ谷に行って、いろいろ若い選手が練習している姿であったり、やっていることもたくさん見られました。僕自身もまだまだ甘いなと感じましたので、そこから心も気持ちも全部入れ替えて、もっともっと練習しないといけないんだなというのは分かりました。本当に初心にかえった感じでできたので、そこは良かったなと思っています。中継ぎに入ってから、球速も上がってきてはいるので、そこは収穫かなと思っていますし、来季はもちろん先発で投げるので、そこでどのぐらい球速を上げられるかというのは、僕自身の課題ではある。もっともっと上げられるように頑張ります」

―今季、先発としてはかみ合わないところがあったのか
「かみ合わないのもありましたし、もっともっと自分自身を見直さないといけないなというのも思いました。このままだったら、ズルズルズルズル、ダメな方に行ってしまうなというのが分かったので、いい期間というか、良い経験はいろいろとできました」
―来季へ向けて、どう変えていくか
「まずは体の使い方であったり、良い球の投げ方。もう一度、体の方も、筋力も含めて、柔軟性も含めて、全てをバランス良く上げていきたいなと思っています」
―終盤に中継ぎを経験して、来季につなげられるところは
「中継ぎの時に球速が出せたことは、僕自身の良い感覚ではあるので。その時にたくさん良い練習、トレーニングができていたので、そこのレベルをどんどん上げていけたら、先発でも良い球を投げられて、長いイニングを投げられるかなというのは思いました」
―伏見が阪神に移籍。どう感じたか
「難しいですね。もちろんびっくりもしましたし、オリックス時代から、ファイターズにも来て、長く2人で、もちろん僕の苦しい姿もあって、(伏見)寅威さんの苦しい姿も見てきましたし、やはりまだまだ一緒に組みたかったというのが素直な気持ちではあります。でも野球界には寅威さんがおられるので、活躍してほしいですよね。正捕手としてしっかりと試合に出て、良いピッチャー、若いピッチャー陣をしっかりと教育する姿を見たいです」
―かけた言葉、かけてもらった言葉は
「まずLINEでのやりとりだったんですけど、『マジですか』みたいな感じで僕が送って。そういうことだ、という感じだったので、またあした、詳しくお話ししましょうと言って。会った時は、そんな移籍の話ではなくて、普通の世間話だったんですけど。という感じでした」
―ファイターズで一緒に過ごした2年間はどうだったか
「僕もオリックスから移籍してくる時に不安な気持ちもあったので。寅威さんがいてくれたことによって、いろいろと助かった部分ももちろんありますし、心の支えにもなったので、本当に感謝はしていますね」
―明大の後輩がドラフト1位で入ってくる
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「大川くんですよね、じぇいくん。映像を見た感じでは、すごく球が強くて。(日本ハムにいる)明治大学の後輩、全員ピッチャーなので、そのへんも面白いなと感じていますしね。いろいろとコミュニケーションを取って、僕自身もたぶん学ぶことがたくさんあると思うので、いろいろな話をしながら。上原もそうですし、浅利もいますけど、大学の話であったり、いろんな話をしていきたいですね」
―来季の目標は
「やはり規定投球回数も投げたいですし、2桁勝利以上。全てキャリアハイの数字を上回れるようにという気持ちで、今は思っています」

―オフに重点的に取り組みたいことは
「筋力アップ、筋力トレーニングはもちろんですけど、さらに体の使い方、全身の使い方をもう一度しっかりと見直して、柔軟性も含めてバランス良く、偏らずにトレーニングをしていきたいですね」
―来季は強い真っすぐをもう一度、という思いか
「そうですね。やはり今の時代は真っすぐなので。良い真っすぐをどういうふうに投げるかというのは思っていますね」
―例年よりウエートトレーニングに力を入れるか
「いや、ウエートの方は毎年がっつりやっているので、ほかの部分でしっかりとバランス良くトレーニングできればなというのは思っていますね」
―後半戦では投げ方がダイナミックになった。意識的にそうしたのか
「ダイナミックには自然となった感じで、それに当たるトレーニングというか、ドリルと言うんすかね。そういうのをたくさんやっていたら、自然と球速もアップしましたし、自然と体もダイナミックになったので。でも、あれだけでは良くないというのを僕自身も思っているので、またいろいろな角度でいろいろなものを取り入れてやっていきたいですね」
―来年も継続するのではなくて、見直していくのか
「良いところはちゃんと継続します。その中でも、やっぱり悪いところ、悪い部分もあったので、そういうところはしっかりと反省して、修正して、良いところはしっかりと継続していく感じですね」
―伏見との対戦は楽しみか
「交流戦ぐらいしかないと思うんですけど、僕は対戦したくないんですよね。寅威さんがファイターズにいた時、僕はオリックスで結構、打たれているんですよね。本当に半分、5割ぐらい打たれてるのかな。結構、打たれている。11球団の中で、一番相性の悪い選手ぐらいのレベルなので、嫌なイメージは結構、ありますね」
―できれば対戦したくないか
「やりたくないですし、なんか全部知っているじゃないですか。それがちょっと嫌ですよね」
―打者として、捕手・伏見と対戦するのは
「それはちょっと経験がないんでね。楽しみです。打てそうですけどね(笑)」
―配球を読めそう
「どうなんだろう。ちょっと分からないです。想像がつかないです、まだ。交流戦、阪神(との対戦)は甲子園ですもんね、来年。可能性あるので。でもどんな感じになるか分からないので。もしそこに行ける、打てるチャンスがあるなら、しっかりと準備して、想像して行きます」

―思い切って見直したという話だったが、ファームで受けた影響が大きかったか
「若い選手、19、20、21(歳)ぐらいの選手が、朝からガンガントレーニングしていたので、すごいなと思って。やはりそういう選手たちが、どんどん上に上がってくるので、それはまあ30過ぎて、30中頃になってきたら落ちていくわな、というのも確認できました。ただ、それ以上にやらないといけないなというのも、僕自身、思ったので。あの期間、本当に朝早くみんなが起きてやっている姿を見て、僕自身、甘いなと思いましたしね。なので、まだまだ負けてられないなという気持ちにもなったので、それ以上にやらないといけないんだなというのは。長く野球選手であるには練習とトレーニング、量ですね。量と質も大事なのかなというのは確認できました」
―初心に帰る期間だった
「そうですね。そこの部分が一番、強かったのかなとは思います」
―2軍にいた期間を経て、トレーニングの量は増やしたか
「トレーニング自体は結構やってはいたんですけど、最後の1回であったり。10回3セットだったら、最後のその9回、10回のところをしっかりと追い込みきるというか。そういう姿はすごく見られたので。僕自身、ちょっと最後とか、年齢的にも上になってきているので、あまりそういうのも言われなくなってきてはいたので、それではやはりいけないな、というのも確認できましたし、彼ら以上にやらないといけないな、というのも分かったので、という感じですかね」
―まだまだ伸びしろがあると
「僕はあると思っていますし、なのでこのチームに来たので。成長できると思って来ましたし。なので、まだまだもっともっとレベルアップできるように、という気持ちはありますね」
―球速はどのくらい上げたいか
「MAXと平均球速でまた変わってくるんですけど、MAXだとやはり150(キロ)ぐらいは投げたいなという気持ちはありますしね。平均球速も3、4キロ。結構、難しいんですけど、上げたいなというのは思ってはいますね」
―伏見が35歳で新天地へ。刺激になるか
「僕自身もやはり野球人生を長くやりたいという気持ちもあるので。FAでファイターズに来て、3年間を全うして、さらにトレードでタイガースとなったら、いい意味で、こういう選手もいるんだなと、長く野球ができるんだな、というのも分かったので。僕もチームを移動するとかは別として、もっともっと長く野球をやりたい。できるかなというふうにも思えたので、そういうところは良かったですね」

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