ファイターズ
2025/11/28 14:00 NEW

《ハム番24時》11月28日


 春季キャンプのブルペンで福谷と伏見が初めてバッテリーを組んだ後、両者に話を聞いた。落ち着いたたたずまいや明瞭な受け答えは共通していて、とても安心感があった。互いを少しイジるところも含めて、信頼し合う様子がうかがえた。他球団から移籍してきた2人。ともに思慮が深く、ウマが合うのだろうと想像していた。

 契約更改を終えた会見で、福谷に伏見のトレード移籍について尋ねると、穏やかな表情で答えてくれた。「 先日、選手会のゴルフも一緒に回ったりとか、いろいろ話す機会があって。最初、僕が入団して、良い意味で世話を焼いてくれて、入りやすいようにやってくれたトラ(伏見)が、シーズン後半の方、テレビで見る感じ、若干、暗い顔をしていて。ゴルフを一緒に回った時に、また何か違う顔つき、新しいチームになってまたやってやるではないけど、そういうふうに個人的には見えた。本人はどう思っているか知らないんですけど。そういうトラを久々に見られたので、僕はうれしかったですけどね」 

 30代半ばのベテランと呼ばれる世代。福谷の見方は、ほかの選手と少し違っていた。同士、戦友の新しい門出を見送るような、優しく背中を押すような心遣いが垣間見えた。もちろん、付き合いは今後も続いていく。「チームとしてはすごく痛いことだと思うので、トラが抜けたから、バッテリー(のパフォーマンス)が落ちたと言われないようにしたいし、高いレベルで再会できたら良いと思うので、もうやるだけですよね」。来年、実現してほしい対決がまた一つ、増えた。

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