【一問一答】柴田獅子 110万円増も「お金の使い道は、ないです」 重くなった体を速く動かす作戦は…
「キャリアハイ」と書いた色紙を持つ柴田=撮影・小田岳史
日本ハムの柴田獅子投手(19)が20日、エスコンフィールド北海道で球団と契約更改交渉を行い、110万円増の年俸990万円でサインした(金額は推定)。一問一答は以下の通り。
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―サインはしたか
「はい」
―アップかダウンか
「金額は球団の方に(確認を)お願いします」
―交渉の場で、球団からどんな話があったか
「来年、二刀流で投打ともにやるのかと、その思いを確認されました」

―どう応えたか
「僕は本当に、どちらも良い成績を残すつもりなので、そこの思いを伝えました」
―プロ1年目を振り返って、どう評価するか
「今シーズン、ピッチャーの方で1軍で投げさせていただいて、4登板させていただいた。バッターの方はまだ上がっていく最中だったので、来年は投打ともにもっと1軍レベルまで上げられるように頑張ります」
―今季、手応えを感じた部分は
「ピッチャーで1軍で投げたので、真っすぐ、変化球、ある程度、通用するというか、自信はあったので、そこで押していけたのは良かったなと思います」
―課題は
「長いイニング(を投げること)と、1年間通してずっとローテーションに入ったり、試合に出続けるということが一番、難しい中でどれだけ克服できるかというところなので。僕も最後の最後でけがをしてしまって、それを来シーズンは1年通してやりきることを目標にしています」
7月26日のロッテ戦でプロ初発を果たした柴田
―けがの経過は
「もう今のところ大丈夫です」
―チームのCS(クライマックスシリーズ)での戦いはどう見ていたか
「僕も投げたかった思いはものすごくあったので、来年こそは、そこでまた出られるようにというか、投げさせてもらえるように、準備を1年間通してやりたいなと思います」
―自主トレのスケジュールは
「千葉の鎌ケ谷の方で、12月いっぱいはやるつもりです。1月に帰ってきても、キャンプ前までは鎌ケ谷で練習します」
―オフのテーマは
「筋肉を付けるというか、体を大きくすることも目標ではありますけど、それ以上に僕のテーマは使える体にすることですね。体を使えるエネルギーをしっかり。投げたり打ったりするので、そこが一番パフォーマンスの鍵になるかなと思っているので」
―しばらくは打撃に専念と話していたが、意図は
「今シーズン、投打のレベルで、ピッチャーの方がまだ優れてはいたので、それをバッターも同じレベル、度合いまで上げたいなという一心で言いました」
7月、2軍戦で打席に立つ柴田
―いつから投球するか
「いや、もう全然投げたりはするので、優先順位という感じですね」
―オフに、野球以外でチャレンジしたいことは
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「いや、もう本当にそれは野球で成績が残せてからかなと思うので、その後にします」
―来季の目標は
「投手ではまず1勝。バッターでは、キャリアハイというか、2軍でも1軍でも、どちらもキャリアハイにできるように頑張ります」

―来季への決意を
「投打ともに1軍で、本当に活躍できるぐらいまで数字を残せたらなと思っているので、頑張ります」
―打撃でキャリアハイという目標は、全部の項目でという意味か
「そうですね。打球速度とか、裏の数字はそこまで悪い方ではなかったので、それを目に見える数字、結果で表すことができないと意味がないので、次はそこに重点を置くというか、そこを残さないと何も始まらないかなと」
―投手で1勝を挙げるために、考えたことは
「まずけがをしないこと、けがをしない体と、ロングイニングを投げられる強さだなと思います」
―限られたイニングだと、まだまだいける感触があったか
「そうですね。3、4イニングぐらいだったので。球数少なくというのは難しい部分ではあったので、そこを投げきれる体力というか、そこが一番大事かなと思います」
―オフのトレーニングで、どう体力を付けるか
「実際に投げないと体力は付かないので。やっぱり走って体力が付いたとしても、それが投げる体力にイコールとはならないので、そこは投げてから。投げ慣れて付いてくるものだと思います」
―キャッチボールを増やしたりするのか
「冬なので、あんまり強い強度では投げられないので、ランニングの仕方だったり、バッターメインでやるという感じなので。冬のピッチャーはあんまりできないと思うので、そこは野手でどっちもできるようにということかなと思います」

―体をまだ使い切れていないと感じているか
「そうですね。まだ全然、重い感じがするので(筋力が)付いても重ければ動かせないので、それをスピードにいかに変えられるか、かなと思います」
―トレーニング方法は頭にあるか
「はい、もう(頭に)入れていますね」
―例えばどんなものか
「分かりやすく言うなら、自重という感じですね。重くなった体を、速く動かせられればという」
―今年のパフォーマンスを、球団にはどう評価されたか
「ものすごく良いとはおっしゃっていたんですけど、僕のイメージは(投打)どっちも上がってきてほしいので、そこはずっと課題ですね」
―初めて契約更改交渉をしてみて、緊張感は
「いや、もうなんか、ドラフト前の面談みたいな感じでした。思った以上に、あんまり変わらなかったです」
―球団に伝えたことは
「要望は本当に、結果を残してからじゃないと何もできないなと思うので、それをしてから、また新たなことも見えてくると思うので、それができてからですね」
マウンドを降りる柴田(左から3人目)をねぎらう新庄監督(左端)
―給料で買いたいものは
「いや、ないですね。お金の使い道は、ないですね。技術アップができれば。自重で(笑)」
―体重はシーズン中から変わっているか
「筋量とかですね。動かせるようになってからは上がっています」
―来季が始まる時に、ここまで増やしたいという目標は
「目標数値の設定はある程度しているので、そこを達成できればなと思います」
―何キロぐらいか
「まずは増やすことから。100(キロ)弱ぐらいの気持ちですね。あとは体脂肪率とかとの関係もあるので。(今は)95、6ですね」
―来年は、投打で目標の数字を設定するか
「打、ですね。打、一本です。打ができれば、投は付いてくるので、目標は打です」
―どのぐらいの数字をイメージしているか
「設定しても、達成できなかった場合、落ち込むじゃないですか。しないですね、僕は。余計、バッターの方になると難しいので。投手の方が成績の変動はあんまりしないと思うので。バッターは繊細というか細かいので難しいです」
3月、エスコンでのオープン戦に出場した柴田
―まずは初ヒット、初ホームラン
「キャリアハイです」
―1本打てばキャリアハイ
「1本です。それで良いです」
―両方で必要とされて1軍に行くことが目標か
「それはもうベストですね。逆に片方で行って、上がってくれればそれでもそれはOKだと思っているので。難しいですね、バッターは特に」
―初ヒット、初ホームランはどこで打ちたいか
「1軍であれば。エスコンの方が(スタンドまで)ちょっと近いので、可能性はありますけど」