【一問一答】柴田獅子 4回0封も自らに痛烈ダメ出し 落ち球で空振り誘えず「ムダ球でした」
4回無失点の好投を見せた柴田=撮影・桜田史宏
■紅白戦 紅組5-2白組(10月7日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムのドラフト1位ルーキー・柴田獅子投手(19)が紅組で先発し、4回無失点の好投を見せた。CS(クライマックス・シリーズ)に向けて上々の結果も、課題にしていた落ち球で空振りを取れず、自らにダメ出しした。登板後の一問一答は以下の通り。
【ファイターズの最新記事はコチラ】
―4回無失点の内容。収穫は
「いや、ないですね。やりたいことが結局、うまくいかなかったので、それが課題ですね」
―やりたかったことは
「落ち球ですね。空振りを取りにいくところで取れなかった。そこの課題に取り組んでいて、曲がり球を減らしながら落ち球を」
―内容面で納得できない
「そうですね。これができないと抑えられないと分かっているので。ほかの球で逃げるとかではないですけど、そういうことも手段としてはある。でも、そういうことではなく、攻められるところで攻める。それができなかったなと」

―良かった点を挙げるなら
「ないですね。きょうの目標はそこだったので。正直、それ以外はなんでも良くて。落ち球でどれだけ空振りを取れるか、と思っていたんですけど、まず決まらない。どんどんカウントが悪くなって3ボールになって。見送られても、(対外)試合ではないので試せる場面もあって、実戦形式でやれて良かったなと思います」
―落ち球はずっと課題にしていたのか
「そうですね。僕は曲がり球ばかりなので。ほかの球を投げないと抑えられなくなる。その課題をやりたかった」
―具体的な球種は
「落ちる球ですね。落ちればいい」
―シーズン当初、CSは想定していなかったと思うが
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「なんか、あまり考えていないです。ただ、バッターに対してどれだけ抑えられるか、ということを考えているので。ほかは何も考えていないです」
―気負うこともないか
「気負うとかないです」
―出番が来ても気持ちは変わらないか
「そうですね。きょうみたいな感じで。やることは一緒です」
―本番までに持ち球を磨き直して
「だいぶ、モチベがなくなりましたね(笑)。できると思ったので」

―落ち球はフォークか
「フォーク系です。フォークではなくなったりしていて、難しいです、あの球。誰に聞いても分からないです」
―指導者のアドバイスを聞きながら取り組んでいるのか
「センスがないです。投げ方的に。高校の時、めちゃくちゃコントロールが悪くて。スライダー1種類だけ投げていて。ほかは投げられないので。当時は真っすぐ、スライダーだけだったので。プロでは変化球ピッチャーになりたいなと思って、いろんな球種を試して投げています。曲げたりするのは得意なんですけど、落とすことができなくて、苦戦しています」
―腕の振りが問題か
「もっと、めちゃくちゃ条件がいるみたいで。それが合っていないと」

―フォークを投げ始めたのは
「今年の最初からです。ファームで、コーチの方々に投げろと言われていたんですけど、僕が嫌いだったので、ずっと投げなかったんですけど(笑)。スライダーだけで。ささっと終わりたかったので。フォークを投げて今回みたいに球数が増えたりしたら、自分が苦しむじゃないですか。(試していくうちに)だいぶ落ちてきて、いい反応をしてきて、それでこっち(1軍)に来て。でも、投げても一切、振らない。何を投げたらいいんだろうと。絞られたら終わりですね」
―2軍では振ってくれていたか
「真っすぐに張っているバッターが多くて。真ん中に投げても真っすぐとは違うので、見逃しでストライクを取れたりする。2軍だから振る、ということではなくて、狙っている球種が人それぞれあって。誰でも振るようなボールになれば」
―対戦した打者の中で、特に落ち球を見極められたのは
「みんなですね。投げてもムダ球でしたね」
三回を無失点に抑え、清宮幸(右)とタッチを交わす柴田