高校野球
北照 1点及ばず初戦敗退 久しぶりの全国舞台に上林監督「良い勉強になった」【明治神宮大会高校の部】
■明治神宮野球大会第3日(11月16日、明治神宮野球場)
▽高校の部2回戦 英明2-1北照
最少1点差の中に、全国レベルを痛感した。北照の神宮大会出場は13年ぶり。甲子園を含めても全国での戦いは6年ぶりまで遡るだけに、野球の精度の差が勝敗に直結した。
相手上回る12安打放つも
先発の中谷嘉希投手(2年)、エースの島田爽介投手(2年)が英明打線を2失点に抑えるも、攻撃面で及ばなかった。相手の7安打を大きく上回る12安打を放ち、得点圏に5度走者を進めたが、もう一押しが足りなかった。1点を追う八回には2死満塁の好機をつくったが、最後は相手の好守に阻まれた。
響いた走塁面のミス
特に走塁面でのミスが攻撃を停滞させた。二回1死三塁の三直併殺、四回1死一塁でのけん制死。さらには六回1死二塁からの中前打で走者が打球判断を誤り、二塁に釘付けとなる場面もあった。一方の英明は3盗塁を記録するなど、足を絡めた攻撃で圧力を掛けていった。結果こそ僅差ではあったが、少し粗さが出た北照と対照的に、相手の隙を見逃さない点で質の違いを感じさせた。
上林弘樹監督(46)は「負けるべくして負けた。負ける時はこういうもんだって、良い勉強になったと思います」。出場が決定的な来春のセンバツ甲子園に向けて、全国レベルの相手と戦えたことは大きな経験となるはずだ。
来春のセンバツ甲子園に向け「やっとスタートライン」
采配も含めて、どう点数を奪っていくか―。課題は明確になった。新チーム結成当初は私生活などを指摘することが多かっただけに「これから野球の話ができるという部分において、やっと新チームになってスタートラインに立った」と上林監督は話す。
