《ハム番24時》11月10日
新たなムードメーカー誕生の予感がする。ドラフト4位の半田は、日大藤沢高の全校生徒の前で、女性アイドルグループCUTIE STREETの「かわいいだけじゃだめですか?」を歌って踊れる度胸の持ち主。先月行われた指名あいさつの際には「プレーだけじゃなくて、日本を盛り上げられるような、明るい選手になっていければなと思います」と意気込み、例として、ある元選手の名前を挙げていた。
「もちろん、プレーも一流選手を目指しますけど、杉谷選手も好きだったので、そういう人から愛される選手になれるようにコツコツ頑張らなきゃなと思います」
ファンから愛される選手は、球団も大歓迎だ。この日、半田と仮契約を締結するため、同校を訪れた木田GM代行は「うちは(栗山)CBOの方針で、『世界一愛されるチーム』を目指している中で、選手も世界一愛される選手になってほしいんだと、さっき話をしたところ」と、18歳の目指す方向性に太鼓判を押した。
一方で、半田が目指す選手の例として、杉谷さんの名前を挙げていることを知った同GM代行は、冗談交じりに再考を厳命した。「愛される選手にはなってもらわなきゃ困るんだけれども、杉谷を目指すのは違うので、そこは全力で止めに行こうと思います(笑)。(大勢の前で歌って踊ったりは)どんどんやってもらってかまわないんだけど、杉谷は違うので、それはダメです。そこは目指させない」。もちろん、〝杉谷イジり〟は2人の良好な関係性があってこそだ。
半田は読書好きで、現在はドジャース・大谷の本を熟読している。これについて同GM代行は「それは、どんどん読んでもらって」と杉谷さんの名前が挙がった際とは真逆の反応を見せた。
果たして、半田はどんなスタイルで愛される選手になっていくのか。入団後はプレーも、プレー以外にも、要注目だ。