日本ハム育成1位の常谷拓輝 同期たちと高め合った力「周りと一緒に切磋琢磨しながら成長できた」
木田GM代行直筆の似顔絵色紙を持ち、笑顔を見せる常谷=撮影・工藤友揮
早期の支配下登録へ
日本ハムから育成1位で指名された北海学園大の常谷拓輝内野手(21)が4日、同校を訪れた木田優夫GM代行(57)、白井康勝スカウト(56)から指名あいさつを受けた。今回のドラフトで、北海学園大からは常谷を含む3人がNPB球団から指名された。高いレベルの中で切磋琢磨し、身に付けてきた力を武器に早期の支配下登録をつかみ取ってみせる。
指名あいさつを受ける常谷(左から2人目)
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実感が湧いてきた
「ドラフト指名をいただいてからは、あまりそこまで実感はなかったんですけど、きょうを機にプロ野球選手(になる)、ひとつステージが上がることに、すごく実感が出てきた感じがあります」。指名あいさつ終了後、記者会見に臨んだ常谷は緊張が混じった面持ちでプロの舞台へ足を踏み入れる心境を口にした。
指名あいさつ後、記者会見を行う常谷
同じ内野手のライバルに火花
大学では強肩強打の二刀流として投手としての登板も経験しているが、「野手として(プロに)行くからには、野手で勝負したいと思っているので、より野手としての気持ちが強くなりました」と決心は既にできている。主戦場である二遊間には、ドラフト3位指名の大塚瑠晏内野手(22)というライバルもいるが、「同期での入団にはなりますけど、同じポジションのライバルだと思うので。自分の持ち味を生かしながら、違う部分でアピールし続けられれば」と、火花を散らしている。
球団が目指す野球を表現する選手へ 木田GM代行も高く評価
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会見に同席した木田GM代行は「地元の選手ということもあって、球団全体で何回も見させてもらった選手ですが、今年の中でも本当に成長していっている選手だというところを評価しました」と、進化し続けている成長曲線を高く評価。「もうひとつ評価しているポイントとしては、野球に対する姿勢というところ。ファイターズの中心でチーム全体を引っ張る、ファイターズが目指している野球をプレー、プレー以外のところ全てで表現していってくれる選手になってくれると思う」と、将来的にチームを背負う選手となってくれることに期待を寄せている。
記者会見を行った(左から)北海学園大の島崎監督、常谷、木田GM代行、白井スカウト
同学年の全員が意識高かった
今回のドラフトでは、広島4位指名の工藤、オリックス5位指名の高谷、そして常谷と、道内では同一チーム最多同時指名となる3人が指名を受けた。ドラフト候補生を多数擁したチームは、今春の全日本大学野球選手権で同校の67年ぶりとなる8強入りを果たした。「自分と同い年の選手が全員意識が高くて。高谷と工藤もきっとそういうところは感じてはいたと思うので、周りと一緒に切磋琢磨しながら成長できたかなと思っています」。互いに高め合いながら成長し続けてきた成果が、大量指名につながった。
10月23日のドラフト会議で指名された(左から)オリックス5位の高谷、広島4位の工藤、日本ハム育成1位の常谷
1日でも長くプレーするために
プロとして最初の目標に掲げるのが、1年目での支配下登録だ。「ファイターズで1日でも長くプレーするために、1日でも早く支配下登録を勝ち取って、ファイターズの優勝、日本一に貢献できるように頑張っていきたいと思います」。無限の可能性を秘めた生粋の道産子が、本拠地・エスコンフィールド北海道で躍動することを目指し、地元球団の門をたたく。
「克己心」と書いた色紙を手にする常谷
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