北山亘基 侍ジャパン強化試合に向けて始動 初体験のWBC球に「投げた時は逆に…」
WBC球の感触を確かめる北山=撮影・工藤友揮
エスコンでの秋季練習に参加
日本ハムの北山亘基投手(26)が、23日にエスコンフィールド北海道で行われた秋季練習に参加。日本代表の一員として戦う来月15日、16日の侍ジャパン強化試合に向け、普段とは異なる試合球の感触を確かめた。
激闘が繰り広げられたソフトバンクとのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ終了から3日。北山が次なる戦いに向けて、早くも始動した。
この日は親善試合、そして来年3月に開幕するWBCで使用されるボールでキャッチボールを実施した。序盤こそ不慣れなためにすっぽ抜けるシーンが見られたものの、徐々に手応えをつかんでいき、終盤では変化球のチェックも行った。
WBC球でキャッチボールする北山
感触はズバリ…
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「持った時は思ったより、ちょっと大きく感じるんですけど、投げた時は逆にリリース時の走りが良いというか、軽く感じるんですよ。あとはカットとかツーシームとかの細かい変化が投げやすいのと、フォークも落ちるかなと。ただ、真っすぐが小手先に頼ると動きやすいので、そこは注意が必要かな、というのがあります」

自信を深め、悔しさも味わった4年目シーズン
18日に行われたCSファイナル第4戦では、7回で106球を投じ、自責点3で勝利投手に。結果的にこれがシーズン最終登板となった。7カ月にわたる戦いを終えて、「(疲労感を感じたのは)メンタル的なところだったのかなと。後半、集中力が必要な中でいっぱい投げましたし。首位攻防戦であったり、CSであったり、すごい緊張感の中で投げていたというのはあったのかな」。精神的な疲労感はあったものの、「意外と思ったより、あまり体は疲れていないんですよ。体は楽なんですよ」と肉体面のコンディションは良好だという。
「去年のシーズン終わりよりも張りも何もないですし、それを目指してトレーニングしてきたので。より効率的な動き、体の使い方を目指してやってきたので、それが身になってきているのかなと思います」。良い状態で代表活動に臨むことができそうだ。
練習を終え、ストレッチを行う北山
次なる戦いへ心機一転
今後はチームでのトレーニングに参加しながらコンディションを調整し、来月6日から宮崎で行われる侍ジャパンのキャンプに参加する予定だ。
「ボールを含めて、新しい刺激があっていいかなと。楽しみにしています」。日の丸を背負って堂々たるピッチングを披露すべく、着々と準備を重ねている。