ファイターズ
2025/10/20 23:35 NEW

宮西尚生 CS激闘で実感したチームの強さ「ベテランもルーキーも関係ない。平等にチャンスがあった」

投手陣と試合前練習から引き揚げる宮西(右から2人目)=撮影・松本奈央

2025  パーソル クライマックスシリーズ パ ファイナルS第6戦 日本ハム1-2ソフトバンク(10月20日、みずほペイペイドーム)

 CSのベンチ入りメンバーから外れ、帯同しながら後方支援に回った日本ハムの宮西尚生投手(40)が王者のソフトバンクと互角の戦いを演じたチームの強さに言及した。真っ先に挙げたのは、新庄剛志監督(53)がもたらしたシビアな競争原理。最年長左腕が見て感じた進化の理由とは―。

成長でしょ、どう考えても

 新庄監督が就任し、状況は劇的に変わった。これまでの常識は一切、通用しない。いやが応でも、意識の変革が求められた。今季が4年目。リーグ最下位から飛躍したチームについて、宮西は「成長でしょ、どう考えても。ボスが4年間、ずっと同じことを言い続けてきて、それが身についている。切羽詰まっても崖っぷちの状況でもシーズン中と同じような野球を続けられたのは大きい」と指摘した。

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 選手の起用法が象徴的だった。リリーフに焦点を当てると、シーズン中は役割を固定せず、状態の良い投手を優先的に送り出した。全員が勝ちパターン、ロング、ワンポイントなど、さまざまな仕事を想定。対応力が備わっていたという。

アップをしながらチームメートに声を掛ける宮西=撮影・岩崎勝

 

緊張で力が出えへんヤツはここにおらん

 チーム内の競争が始まると、過去の実績や経験は意味をなさなかった。「正直、結果に関してはベテランもクソもない。経験があるから落ち着いている、安心感があると思われるけど、緊張で力が出えへんヤツはそもそも、ここ(1軍)におらんから。みんな緊張はするし、不安もある。ルーキーでも関係ない。そこでパフォーマンスを出せるか、出せないか」

ある意味、下におるヤツの方が…

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