【一問一答】レイエス 2発4打点 試合後にあえて口にした思い「僕はあらためてアメリカに戻るつもりはない」
三回1死三塁、勝ち越し2ランを放ったレイエス(中央)=撮影・松本奈央
■2025 パーソル クライマックスシリーズ パ ファイナルS第4戦 日本ハム9-3ソフトバンク(10月18日、みずほペイペイドーム)
日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)が同点に追い付いた直後の三回に勝ち越しの中越え2ラン、七回にはダメ押しの左越え2ランを放った。これでCSファイナルステージは4戦4発。レギュラーシーズンで本塁打と打点の2冠に輝いた助っ人の勢いは止まりそうにない。試合後のヒーローインタビューと囲み取材の一問一答は以下の通り。
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【ヒーローインタビュー】
―きょうは2本のホームランを含む3安打4打点。ナイスバッティングでした
「(日本語で)ありがとうございます」
―どんな思いで、きょうの試合に挑んだか
「高いモチベーションを持って、きょうの試合に臨むことができたと思います。実は、僕が母から学んだことが1つあります。もしあなたが何かを願うのであれば、それを実現するために努力しなさい。こうやって前まで言われていました。そのことを自分のチームメートを見て、あらためて思い知らされているような気がします」
―最初のホームランは得意の初球を捉えた。どんな狙いで打席の臨んだか
「とても良いコンディションで臨むことができましたし、結果に満足しています。良い形で準備ができたと思いますし、どんなゲームのシチュエーションでも、とりあえず自分が100%の力を振り絞って結果を残すのみと思っていました」
三回1死三塁、勝ち越し2ランを放つレイエス(右)=撮影・宮永春希
―きょうは最後の打席でもホームラン。ファイナルシリーズは15打数8安打4本塁打。ご自身の打撃をどう感じているか
「とてもいい感じです。なぜいい感じかというと、グラウンドの外で支えてくれているトレーナーさんの皆さんのおかげだと思います。彼らのサポートがあって、自分が今、出し切れているエネルギーだと思いますし、彼らのことを思って本当にありがとうと伝えたいです」
―チーム全員で勝利をつかんで、勢いを持ってあすの第5戦に臨みます。ファンにどんな打撃を見せてくれますか
「(日本語で)ファンの皆さん、まだまだ~、頑張ります」
【囲み取材】
―ナイスバッティングでした
「(日本語で)ありがとうございます」
―プレーオフで力を発揮している。気持ちの入り方が違うか
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「いつもと違うというよりかはプレーオフは一回きり、負けたら終わりという現状なので、とりあえず何があってもポジティブにいること。頭にあるのは、出るからには本気でやることです」
―レギュラーシーズン、敵地・ペイペイドームでは苦戦した
「そうですね。おっしゃる通り、自分も意識していなかったですけど、ペイペイドームというか対ホークス戦の成績があまり良くなかった。ご存じの通り、僕が考えているのは今なので。今どうなるかだけ考えています」
―ホームランを2本打っても、チームの勝利が大事
「もちろんです。100%、断言できます。ホームランだろうが、2ヒットだろうが関係ないです。僕が唯一こだわりたいのが生産性があるプレー。生産性があるプレーがあることによって、それがチームの勝ちにつながるので、そこをこだわってやっていきたいです」
七回2死三塁、この日2本目の本塁打を放つレイエス
―打線に勢いをもたらしているが、2連勝で勢いに乗っていけそう
「今回、初めてではなくて、今までの取材やインタビューでも何度も口にしてきたんですけど、僕はあらためてアメリカに戻るつもりはないです。日本でキャリアを終わりたいと考えている。これを今こういう場所で言うわけではなくて、有言実行することが自分の一番のこだわりです。実際、それを有言実行するのはどういうことかというと、やはり自分の役割を認識して実際、果たす。それが今やっていることだと思うので、それが質問の答えだと思います」
―新庄監督は試合やプレーを愉しめと言っている。愉しめているか
「はい。もちろんです」
―大舞台になればなるほど
「実際、具体的に言うと、時にはアンパイアのジャッチにどうしても納得いかないこともあるんですけど、その気持ちが顔に出ている状態でベンチに戻ろうとすると、ボスと目が合って、例えば笑おうとか手でジェスチャーがあって、言葉はないですけど、そこはこれからも愉しんでいこうというメッセージだと受け取っていますし、このやりとりはすごいポジティブだと思います」
―試合前、ソフトバンクのモイネロと楽しそうに話していた
「実際、彼はキューバ人でグワチョ(マルティネス)とはチャットのやりとりがあって、あそこで会えるって事前に分かっていたことだと思うんですけども。実際、そこで話したことは、最初はいつも通り、元気?から始まるんですけど、そこから僕が彼に言ったのが、おまえ、絶対にきょう投げないだろうと。なぜなら、きょうホークスが日本シリーズの出場を決めて、シャンパンファイトしに来ているだけだろうと。まだ、そんなことさせないぞと(笑)」
―ヒーローインタビューでは母親の話をしていた
「本当はここに居たら、もっといいんですけど、高いところが苦手なのと飛行機の長時間のフライトに対して心配があって来られないです」
―メッセージのやりとりは
「毎日です。ビデオも送ります。あなたのことを愛しているよっていうメッセージが毎日、来ますね。毎日、話しています。写真とビデオで」

―家族の応援のパワーは
「すべてを意味します。(日本語で)めっちゃデカイ。本当、本当、本当」