【プレーバック】秋季全道高校野球準々決勝 白樺1-0士別翔雲(10月16日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)

投手戦を制した白樺が6年ぶり4強
1年生軍団の白樺が、3季連続の対戦となった士別翔雲を下し、優勝した2019年以来となる4強入りを果たした。
白樺は背番号19番の村端勇心投手(2年)が公式戦初登板、士別翔雲は全道初先発の背番号17・合田快投手(1年)の投げ合いで始まった。序盤は両投手の好投で、五回までは互いに走者を出しながらも味方の好守備などもあって、二塁を踏ませない投球を披露した。
白樺は六回からエース左腕・玉手瑛斗(2年)が登板。先頭から連続四死球でピンチを迎えたが、後続を断ち切り、無得点に押さえた。両チーム無得点で迎えた八回。士別翔雲は先頭の9番・合田の二遊間内野安打と犠打などで2死二塁。ここで代わった白樺の鎌仲賢吾投手(2年)が死球を与え2死一、二塁まで好機を広げたが、後続が見逃し三振に討ち取られ得点機を逸した。
すると九回、ついに均衡が破れた。白樺は2死から4番・池田咲人左翼手が二遊間へ内野安打。池田に代わって代走に出た渡邊成真(2年)が盗塁を決めて2死二塁。ここで主将の5番・菊島有佑一塁手(1年)が右前打を放ち、二走の渡邊が生還。これが決勝点となった。
士別翔雲は、六回から八回まで毎回走者を得点圏に進めながらも、決定打が出なかった。
■6年ぶりのベスト4入りを果たした白樺の亀田直紀監督(38)
「(決勝打の菊島主将を)全然ダメだったので、本当に代えようかと思っていたんですけど、よく打ってくれたと思います。1年生のチームなので、目先のことを考える理由もないですし、思い切ってやらせたいと思います」
■今夏の北大会に続き、2季連続の4強入りを逃した士別翔雲の渡邊雄介監督(43)
「あと1本が遠かった。(六回)無死一、二塁でのバント失敗。あれが大きかったですね。(白樺の)菊島くんのところで先発の合田を(右翼から)戻せば良かった。自分の甘さがでてしまった。選手に申し訳ない」