【プレーバック】秋季全道高校野球2回戦 札幌光星3-4札幌日大高(10月15日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)

札幌日大高が1点差で逃げ切り8強
2年連続14度目の札幌光星と2年連続18度目の札幌日大高の札幌勢対決は、4-3で勝利した札幌日大高に軍配が上がった。
札幌光星の先発は秋は全試合先発のエース堀田大空投手(2年)、札幌日大高はサウスポーの新保将理投手(2年)が公式戦初先発した。
札幌光星が相手投手の立ち上がりを突いた。一回無死から四球、犠打、四球で4番・小野太雅三塁手(2年)につなぐと、三塁強襲でレフトに抜ける先制の適時二塁打で先手を取った。
札幌日大高もその裏にすぐ反撃。2死から3番・川合黎三塁手(2年)が中前打で出塁すると、盗塁と暴投で2死三塁。ここで主将の4番・前田和磨捕手(2年)が左前に同点の適時打。すぐに試合を振り出しに戻した。
その後は両投手の好投が続き、再び試合が動いたのは、五回の札幌日大高の攻撃。三回の守備から途中出場した7番・中塚響大内野手(2年)が左前打で足がかりをつくると、続く8番・新保が投前にバントヒット。犠打を挟んで1番・星野穰一郎右翼手(2年)が左越えの勝ち越し2点二塁打。さらに3番・川合の遊撃内野安打でスタートを切っていた二走が生還。この回、3点を加えて初めてリードを奪った。
追いつきたい札幌光星は六回、1死から3番・松本健中堅手(1年)が右中間三塁打と、相手投手の暴投で1点を返すと、七回にもエラーとけん制悪送球で得た1死三塁で代打・坂東慶一郎(1年)が遊撃への内野安打。三走が生還して1点差に追い上げた。
札幌光星は八回にも、二つの四死球で2死一、三塁と好機をつくったが、後続が倒れて同点には届かず。札幌日大高が4強に入った昨秋に続き、2年連続で8強入りを果たした。
■2年連続の8強入りを果たした札幌日大高の森本琢朗監督(44)
「新保がよく投げてくれました。三回、四回ぐらいまで行ってくれればと思っていたんですけど、六回まで行ってくれた。力感ゼロ。ちゃんと頑張って投げてくれれば、130キロぐらい出るんですけど。うまく交わしたんじゃないか。(準々決勝も)しっかり準備して臨みます」
■3安打1打点と活躍した札幌日大高の川合黎三塁手(2年)
「打ったのは全部変化球。1年夏からベンチに入らせてもらって、秋から試合にも出させていただいて、自分が引っ張っていくつもりで。今回の夏の悔しさは絶対にこの秋で晴らすことを目標にしています」