ＣＳに向けて再スタート

　日本ハムの野村佑希内野手（２５）が７日、エスコンフィールド北海道で報道陣の取材に応じ、レギュラーシーズンを総括した。開幕から４番に座って結果を残したが、左脇腹の負傷による離脱も経験。不完全燃焼の悔しさはＣＳ（クライマックス・シリーズ）にぶつける。一問一答は以下の通り。

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―レギュラーシーズン２位の結果をどう受け止めているか
「チャンスの場面は何度もあったと思いますし、悔しい気持ちです」

―最後まで優勝争いをした
「開幕（４番）に指名してもらって入った中で、自分の想像している以上のものを出せたスタートだったと思うんですけど、終わり方としては想像したものではなかったなと。それが率直な感想です」

―開幕から４番でチームをけん引した
「これ以上ないスタートが切れたと思います。開幕からの１本目がなかなか出なくて苦しんだシーズンもあったので。ホームランや打点も早めに付いたので、思っていた以上にいいスタートが切れたと思います」

―左脇腹のけがもあった
「けがを含めて自分の実力なので、しょうがないかなと思いました。一回、（ポジションを）空けてしまうと…。ほかの人が出る状況をつくってしまうと、そこからもう一度、取り返すのは（大変）。悔しい部分もありますし、そこから巻き返せなかった。自分の実力不足を痛感しました」

―早出特打、ロングティーも継続していた。打撃の手応えは
「ずっとキャンプから、その日の修正、その日一番いいスイングを考えて過ごしてきて、開幕からずっと変えずにやってきたんですけど。脇腹のけがもあって、思ったような動きができないことが増えてきて。なかなか修正がきかない日が多かった。考えながらやっている日が後半は多かったなと思います」

―新庄監督から二塁打を狙っていけと指示された。その効果をどう感じたか

「意識的にいいものがたくさん出たかなと。自分の調子のバロメーターにはなったかなと思いました」

―印象に残った試合、シーンは
「サヨナラの場面（８月１９日のオリックス戦）ですかね。なかなか打つのが難しいピッチャーでしたし、レイエスとか抑えられた中で訪れたチャンス。そこでしっかり打てたのは、すごく自信になった部分もありました。ああいう場面で打つことができる。調子が悪い時、打てない時でも、ああいうところで打ったと自分を奮い立たせることもあって。成長につながったというか、いろんなことを実感できた一打かなと思います」

―レギュラーシーズンのパフォーマンスを点数で表すなら
「どうですかね、６０点、７０点ぐらいですかね。１年間、最初に任されたところを守り切れなかった。開幕、ダメだったら（２軍に落とす）とボスに言われていたので、最後まで１軍にいられているのは、自分の自信にしたいなとは思います。でも、試合の出方や立ち位置は自分が思い描いているものではない。層が厚いと言われますけど、代えがきいてしまうということだと思うので、本当に欠かせない選手になれるように。離脱したことや出場試合数などを含め、７０点ぐらいかなと」

―ＣＳではどんな活躍を
「レギュラーシーズンはもう関係ない。仕切り直しの部分もありますし、ヒット１本でチームのヒーローになれる。大事な１本を打つチャンスはあると思うので、そういう１本を打てるようにしたい。どういう形であれ日本一になる。その力になれるようにできれば」

―新庄監督の期待も大きい
「圧倒的な活躍というか。いつまでもそういうことを言われている場合じゃないと思う。状態を上げて結果を出せるようにしたい」

―新庄監督が続投に。恩返しをしたいか
「期待してもらっている分、しっかり結果を出したいなと思います」

―紅白戦を経て、打席での感覚は
「見え方自体、悪いということはなかったですし。チームメートでも初めて対戦するピッチャーなので、なかなか難しいなと思いながら。終わってからキャッチャーと話したりできたので、すごくいい時間だったかなと思いました」

―柴田と対戦して印象は
「独特な球だなと。タイミングを含め。独特だなと思いました」

―あすも紅白戦を控えるが、その後、どうＣＳに向かいたいか
「結果が出れば一番ですけど、しっかりとしたスイングをできれば。頭の部分を含め、ＣＳ初戦につなげていけるような時間にしたい」