今季限りでの現役引退を発表した若林がこの日、ＺＯＺＯマリンスタジアムを訪問。試合前練習が始まる前、ともに戦った仲間たちの前であいさつした。「２年間という短い時間で、ケガが多くて迷惑ばかりかけましたけど、本当にファイターズのユニホームを着て、一緒に野球ができたことを誇りに思います」。周りを囲んでいたチームメートから温かい拍手が贈られた。

　９月２８日の涙の引退会見から１週間。現在はお世話になった方々の元へ足を運び、引退のあいさつに伺う日々を過ごしている。「無事に終わったなという気持ちと、新たにこれからの自分の仕事も考えていかなければいけないので、お世話になった方たちに、しっかりと今までのお礼を言えれば、と思っています」。

　改めて日本ハムというチームの印象を問われると、思いのこもったコメントが返ってきた。「ファイターズのメンバーは、若くて、明るくて、すごく可愛げのある後輩たちも多くて。アットホームというか、勝負の中にも優しさというか、すごく温かく感じるチームだったなと思います。久しぶりに会ってみんなの顔を見て、落ち着くというか。それだけみんなが良い環境をつくってくれて、やりやすい環境で一緒に野球ができたので、本当に感謝の気持ちでいっぱいです」。プロでの８年間、そして日本ハムでの２年間の日々の記憶を胸に、若林が新たなキャリアへと歩みを進める。