《ハム番24時》10月3日

高卒ルーキーの渋谷が、9月28日の2軍最終戦で自己最速の150キロをマークした。これで、ドラフト1位の柴田を始め、藤田琉、浅利、山城、川勝、渋谷と、新人投手6人が最速150キロ以上となった。少し悔しそうにしたのが、同4位の清水大。「みんなすごいですよね。(新人で)僕だけなんですよ、150キロ出ていないの」と嘆いた。
実際は、清水大の直球も150キロと球場に表示されたことがある。「球場の表記では150キロと出たんですけど、裏でちゃんと計っているやつでは、149キロ台だったんです」。149キロを超えていて、球場に150キロと表示されれば、それはもう最速150キロと言ってもいいと思うが、19歳の長身右腕は自分に厳しく、決して認めなかった。
同学年の柴田は、1軍に帯同中。ポストシーズンでの登板も現実味を帯びている。清水大は「どこかの1年目のスーパールーキー(柴田)、すごいですね。プロに入る人は普通じゃないと聞いていましたけど、そのプロの中でも、あいつは普通じゃないです」と意識しつつも、〝焦りは禁物〟だと自らに言い聞かせている。
「あいつはすごいですけど、自分は焦らずに。150キロ出なかったものは仕方ないので、来年頑張ります。150キロを狙って思いっきり投げて、感覚が狂うのはダメなので、しっかりトレーニングをして、来年の春、一気に球速が上がればいいなと思っています。150キロを狙いすぎると、どうしても、目先のことを考えてしまうので、狙って出しに行くというよりは、自然に出た、という方がいい。けがだけはしないように。体づくりは良い感じなので、それをピッチングに生かせるように、焦らずにやっていきます」
成長のスピードは、人それぞれ。清水大が1軍で暴れる日はいつになるか、楽しみに待っていたい。