宮大樹が戦列復帰間近 シーズン最終盤の戦いへ「僕ができる仕事は…」
8月の長崎戦で右ハムストリングを肉離れした宮は、先週から全体トレーニングに部分合流。10月のリーグ戦復帰へ徐々にギアを上げていく=撮影・宮西雄太郎
■9月30日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は30日、札幌市内で第32節・山形戦(10月4日、プレド)へ向けて全体練習を行った。8月の長崎戦で右ハムストリングを肉離れしたDF宮大樹(29)は、先週からトレーニングに部分合流。シーズン最終盤の戦列復帰を目指し、着実に歩みを進めている。
これからはコンディションを上げる作業
守備の要を担う男が、もうすぐリーグ戦の舞台に帰ってくる。約7週間のリハビリを乗り越えた宮は「まだ全然動けてない。ゲームにも入れてないので、これからは治すところからコンディションを上げる作業に向かっていきたい」と表情を引き締めた。
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6月上旬の特別登録期間中に加入した背番号55は、優れた統率力と対人戦の強さを武器にすぐさまレギュラーに定着した。DF陣の新たなリーダーはJ1昇格へ向けて奮闘を続けたが、真夏の大一番で悲劇が待っていた。
1―2で敗れた8月9日・長崎戦。後半アディショナルタイムに相手のパスをクリアした際、右太もも裏に強烈な痛みが走った。「肉離れって違和感や変に重たい感じがするときと、痛っ!ってなるときがある。痛いときは出血していて(筋肉が)しっかりちぎれている感覚がある。今回は痛かったので長期になるな、と思いました」。嫌な予想は的中し、約2カ月の離脱を余儀なくされた。

福岡時代の経験振り返り「そのときの方が…」
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過去の経験があるから、泣き言を口にせず黙々とリハビリに集中できた。福岡に所属していた2023年はシーズン序盤から肉離れによる離脱と復帰を繰り返した。復帰直後の練習で顔面を骨折するなどハードラックな出来事が重なり「3カ月ちょっと休みました。そのときの方がメンタル的にはきつかった」と、苦い記憶を振り返る。
スイッチ切って集中
チームから離れて過ごす日々は「僕は全部のスイッチを切ります」と焦る気持ちを封印し、リハビリに専念する。「試合があるシーズン中は緊張状態が続くけど、ずっと気を張るのはしんどい。チームのことを見て伝えられることは伝えるけど、自分のケガに集中しつつ、って感じです」と、カムバックへの道のりを説明した。
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今節の山形戦後には中断期間があり、そこでの紅白戦を経て、第33節・富山戦の出場に照準を定める。「昇格を目指している中で呼んでもらった。そこ(PO圏内)に入っていくために勝ち点3を取り続けるしかない。僕ができる仕事は無失点に抑えること。得失点差も含めてチームに貢献したいと思っています」。頼れる男の復活を誰もが待ち望んでいる。