札幌Ｕ－１２の頃から見てきた

　ＭＦ深井が今季いっぱいで現役を引退することになった。度重なるケガで満足な選手生活ではなかったと思う。彼が札幌Ｕー１２の頃から見てきたが、能力的には日本代表になれるものを持っていた。フィジカルも強かったし負けん気も強かった。ケガを含め、深井にしか経験できなかったことを今後のサッカー人生に生かしてほしい。まだ７試合あるが、本当にお疲れ様でした。

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　ホームゲームだった仙台戦は０－３の完敗。前節、徳島にいいゲームをしてプレーオフへの光が見えてきていただけに、今回の惨敗はショックだ。ちょっと仙台に勝てる気がしないくらい力の差があった。仙台が徳島より守備の強度が高かったのはあるが、あれほど何もできないとは。

もう少しアイデアのあるプレーで状況を打開していれば

　３失点とも仙台の素晴らしいフィニッシュが光ったゴールだったが、そこに至るまでの球際の厳しさ、強度で札幌は劣っていた。失点場面でもそうだが、相手の堅いブロックを崩せず無理に行ってミスって流れを渡し、カウンター。ＤＦの背後を狙うＦＷ白井が走るスペースをうまく消され、攻撃のスピードは上がらなかった。ＭＦ青木、ＭＦスパチョークのところで、もう少しアイデアのあるプレーで状況を打開してほしかった。そのツケが後ろにまわってきて、寄せの甘さや球際の緩さが目立ったという印象だった。

時にはセオリーが正解でないことも…

　守備の技術的なところでケチをつけるなら、トドメを刺された３失点目である。中盤でＭＦ近藤が競り負けてカウンターから３対４の数的不利な状況だった。仙台のＭＦ鎌田がドリブルで十分に札幌ＤＦを引き付けて左サイドを上がって来たＤＦ石尾にラストパス。ＤＦの鉄則は外側にボールを追いやることなので、鎌田に応対したＤＦ高尾の寄せはセオリー通り。結果論かもしれないが、外から寄せてサイドの石尾を消して３対３の状況をつくって鎌田に応対すべきだった。時にはセオリーが正解でないこともある。高尾のサッカーＩＱだったら可能だったはずだが。それができないほど、流れが悪かったのだと思う。

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　仙台に敗れたことで、プレーオフ進出は非常に厳しくなった。残り７試合で６位大宮までの勝ち点差７と数字的にはギリギリだが、山形、富山と下位チームとの対戦が続くので上との差は縮まりそうにない。