【プレーバック】J2第31節 札幌0-3仙台

■9月27日、札幌・大和ハウスプレミストドーム
自動昇格争う上位・仙台に力負け
北海道コンサドーレ札幌はベガルタ仙台とホームで対戦し、0-3で敗れた。前日に今季限りでの現役引退を発表したMF深井一希(30)のためにも逆転昇格に向けて勝利が欲しかった札幌だったが、自動昇格圏の2位・長崎を勝ち点4差で追いかける4位の仙台もモチベーションが高く、勢いに押されて完敗した。
11試合連続先発出場中だった3バック左のDF西野奨太(21)が故障によりメンバーを外れ、DF家泉怜依(25)が13試合ぶりに先発復帰して中央に入った。
最終ラインが高く、コンパクトな守備を展開する仙台に対し、札幌はロングパスも使ってプレスをかわそうとするが、なかなかうまくいかず決定機をつくれない。
逆に攻守の切り替えが早い仙台に多くのチャンスをつくられ、前半34分には相手のスルーパスが自陣DFラインを抜け、あわやGKとの1対1となりそうなところだったが、ここは右ウイングバック(WB)のMF近藤友喜(24)が中央まで絞って何とかクリア。前半からピンチは幾度となく続いた。
同37分、近藤も意地を見せ、右サイドで相手DF2人を抜いて突破。グラウンダークロスを送ったが、ここには誰も合わせる選手がいなかった。
すると同39分、相手のサイドチェンジでペナルティーエリア右に展開されたボールを折り返され、MF相良が前線の選手とのワンツーで一気にGK高木駿(36)との1対1。ここ冷静に決められ、先制点を許す。
同アディショナルタイム3分にはMF山内に直接FKを決められ、2点差で前半を折り返した。
後半2分にはこぼれ球からMF高嶺朋樹(27)がミドルシュート、同4分は高嶺の左サイドからのアーリークロスに近藤が頭で飛び込み、同9分にはMFスパチョーク(27)がペナルティーエリア右から鋭いシュートを放ったが、いずれもゴールには届かなかった。
札幌は同15分に家泉に代えて15試合ぶりの戦列復帰となるDF中村桐耶(25)、MF木戸柊摩(22)に代えてMF宮澤裕樹(36)、スパチョークに代えてFWマリオ・セルジオ(30)と3枚替えを敢行。しかし、2点を追いかける展開に前掛かりとなってバランスを崩し、好機をつくることができない。
同38分には間延びした中盤を突破され、右サイドから走り込まれたDF石尾にフリーでシュートを打ち込まれ、決定的な3点目を与えてしまった。
(全5カット)




