コンサドーレ
2025/09/27 18:05 NEW

【プレーバック】J2第31節 札幌0-3仙台

ホームで完封負けを喫し、肩を落とす札幌の選手たち=撮影・小田岳史

■9月27日、札幌・大和ハウスプレミストドーム

自動昇格争う上位・仙台に力負け

 北海道コンサドーレ札幌はベガルタ仙台とホームで対戦し、0-3で敗れた。前日に今季限りでの現役引退を発表したMF深井一希(30)のためにも逆転昇格に向けて勝利が欲しかった札幌だったが、自動昇格圏の2位・長崎を勝ち点4差で追いかける4位の仙台もモチベーションが高く、勢いに押されて完敗した。

 11試合連続先発出場中だった3バック左のDF西野奨太(21)が故障によりメンバーを外れ、DF家泉怜依(25)が13試合ぶりに先発復帰して中央に入った。

 最終ラインが高く、コンパクトな守備を展開する仙台に対し、札幌はロングパスも使ってプレスをかわそうとするが、なかなかうまくいかず決定機をつくれない。

 逆に攻守の切り替えが早い仙台に多くのチャンスをつくられ、前半34分には相手のスルーパスが自陣DFラインを抜け、あわやGKとの1対1となりそうなところだったが、ここは右ウイングバック(WB)のMF近藤友喜(24)が中央まで絞って何とかクリア。前半からピンチは幾度となく続いた。

 同37分、近藤も意地を見せ、右サイドで相手DF2人を抜いて突破。グラウンダークロスを送ったが、ここには誰も合わせる選手がいなかった。

 すると同39分、相手のサイドチェンジでペナルティーエリア右に展開されたボールを折り返され、MF相良が前線の選手とのワンツーで一気にGK高木駿(36)との1対1。ここ冷静に決められ、先制点を許す。

 同アディショナルタイム3分にはMF山内に直接FKを決められ、2点差で前半を折り返した。

 後半2分にはこぼれ球からMF高嶺朋樹(27)がミドルシュート、同4分は高嶺の左サイドからのアーリークロスに近藤が頭で飛び込み、同9分にはMFスパチョーク(27)がペナルティーエリア右から鋭いシュートを放ったが、いずれもゴールには届かなかった。

 札幌は同15分に家泉に代えて15試合ぶりの戦列復帰となるDF中村桐耶(25)、MF木戸柊摩(22)に代えてMF宮澤裕樹(36)、スパチョークに代えてFWマリオ・セルジオ(30)と3枚替えを敢行。しかし、2点を追いかける展開に前掛かりとなってバランスを崩し、好機をつくることができない。

 同38分には間延びした中盤を突破され、右サイドから走り込まれたDF石尾にフリーでシュートを打ち込まれ、決定的な3点目を与えてしまった。


(全5カット)

前半、空中戦で競り勝つMF高嶺(手前左)

 

前半アディショナルタイム3分、仙台MF山内に直接FKを決められるGK高木(中央)=撮影・中本翔

 

後半、戦列復帰したDF中村(中央奥)が敵陣ゴール前で競り合う

 

後半途中から出場したMF宮澤

 

完封負けを喫し、肩を落とす札幌の選手たち

 

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい