誰もが経験したことのない初めてのシーズンに向けて《河合GM竜の眼》
来季の新体制確立へ奔走中
来季のチーム編成に向けた作業が大詰めを迎えている。最終的なメンバーは来年1月5日を目途に一括して発表する方針だ。日々、川井健太監督や強化担当と連絡を取り合いながら進めているが、来年はいまだ経験のない百年構想リーグとなるためか、各クラブの移籍の動向は例年より鈍いと感じている。
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全盛期の札幌を支えた福森の復帰
その中で、DF福森晃斗が札幌へレンタルバックしてくれることが決まった。札幌のファン・サポーターにも愛されている選手であり、彼の復帰を喜んでいただいた方は多くいるのではないだろうか。年齢的には今月で33歳を迎えたが、戦力としてまだまだ活躍してもらいたいと思っているし、古くからコンサドーレを支えてきてくれた選手なので、もう一度、我々の力となってくれると信じている。
本人からは自分のプレーだけではなく、周りの若い選手の成長を促していきたいという発言をいただいた。期限付き移籍を経験し、外の景色を見てきたことでもう一回り成長して戻って来てくれたのだと大変頼もしく思っている。
試合に出るのは監督の判断となるが、出場したらフリーキックやセットプレーでの得点というのは求めたい。今季はセットプレーでの得点が少なかっただけに、札幌の大きなストロングポイントとなってほしいところだ。
川井監督の情熱と献身性
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川井監督とは今季の足りなかった部分についてどうチームを補強していくかを話し合っている。皆さんに届いているかは分からないが、サッカーに対しての情熱や、チームに対しての献身的な姿勢は非常に熱いものを持っている。
鳥栖時代には、いろいろな選手を引き抜かれてきたという経験もありながら、その都度チームを立て直し、まとめ上げていたと認識している。監督からは「僕にできることがあれば何でもやります」とも言ってもらったが、こちら側にも寄り添ってくれる本当に良い監督だと感心したし、とてもありがたいことだと感じた。
開幕戦はフィロソフィーの試金石
来季の百年構想リーグ初戦の相手がいわきFCに決まった。今年は1分け1敗と勝ち星を挙げられず、敗れた試合も1-5で大敗したこともあり、ぜひともリベンジしてもらいたい相手だ。いわきは走る、戦うというところに長けたチームであり、我々が掲げるフィロソフィーの部分でも決して負けてはならない。非常に重要な試合になると思っているし、来季のチームが走る、戦うの部分をどれだけ体現していくことができるのか、それを図る上でも一番の格好の相手なのではないかと思っている。
札幌としては毎年のこととなるが、長いキャンプ期間を経てから初戦に向かうわけだが、それは我々の宿命なので、言い訳せず、そこに向けてまずは良い準備をしていってもらいたい。
百年構想リーグについては昇降格もなく、誰もが経験したことのない初めてのシーズンだ。おそらく若手主体の戦いになるかとは思うが、出場する選手はそのチャンスをものにしてほしい。試合でうまくいかなかったところはしっかりと修正し、経験を積んで自分たちの成長につなげてもらいたい。その中で、やはり勝利を目指すというところは大前提として、一試合一試合、本当にどれだけフィロソフィーを体現しながら戦えるかというところを示してほしい。
来季は必ずJ1へ
今年の竜の眼は今回で最後となる。今季も多くの方々、ファン・サポーター、クラブに関係する全ての人に支えてもらった。この場を借りて感謝を申し上げたい。来季は必ずJ1に昇格できるチームをお見せできることを約束し、今年の締めくくりとさせていただきたい。来年1月9日には例年通り「キックオフ」イベントを開催し、新体制の陣容をお披露目させていただくので、ぜひとも足を運んでもらい、選手たちを後押ししてほしい。何かが変わるときこそ地に足を付け、チームが本当の意味で一つになって戦いに挑んでいきたい。
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