【タイトル未定の日常】#72 多田萌加と山下彩耶 新加入コンビの2人が今思うこと

あの時はまだ猫を被っていた?
今回の「タイトル未定の日常」は1月に加入した多田萌加と山下彩耶の対談をお届けする。タイトル未定に所属し、8カ月が経過した。新体制お披露目前から、レッスンなどで接することも多かった2人。互いの第一印象や長所、そして2人が思い浮かべるタイトル未定の未来などを語り合った。

多田「エスコンでのファーストピッチはうれしかったね。特に彩耶ちゃんと私はエスコンによく行ってた2人だったから。あそこってスーパースターにならなきゃ立てない場所だと思うし」
山下「すごかった」
多田「誰しもが一度は夢を見るとは思うから。小学校の時かな? あの時は冗談だと思っていたんだけど、父親が『いつか始球式をやってほしい』って言っていて、その時にグローブと野球ボールを買って、週末にキャッチボールをしていた。まさかこのタイミングで肩の強さを見せられるとは(笑)。やるからにはしっかりやりたかったしね」
山下「彩耶も野球をめっちゃ見に行ってるけど、アイドルさんや女性の方のノーバウンド投球は見たことなくって、負けず嫌いが出てたよ。これぞ多田萌加って感じがして、めっちゃうれしかった」
多田「ファーストピッチが終わった後に試合を見てて『何か甘い物、食べたいわ』ってなった時に、彩耶ちゃんが『ちょっとおいで!』って手を引っ張って『彩耶が買ってあげるから』ってソフトクリームを買ってくれたよね(笑)」
山下「『お疲れ様、本当に良かったよ』とか言って(笑)」
多田「何か急にプレゼントしてくれてうれしかった」
山下「熱量が萌加ちゃんから伝わってきてかっこ良かった。後ろからほかのメンバーと見てたけど、投げ終わった後はピョンピョンしてた(笑)」
お互いに目を見たら分かる関係性に
多田「2人の対談はちょうど1年前ぐらいかな? あの時は、すごいまだ猫被ってた…(笑)」
山下「どっちが、どっちが?」
多田「お互いじゃない? 彩耶ちゃん、そのままか」
山下「いや、被ってたね。1匹は被ってた」
多田「第一印象は今だから言えるんだけど、多分クラスにいたら、私がビビってたんだろうなって思う(笑)。真逆に見えてた」
山下「確かに、その時に言われていたら『え?』ってなってた(笑)」
多田「彩耶ちゃんはどう?」
山下「これも偏見なんだけど、あんまりふざけなさそうっていう。アナウンサーさんやタレントさんみたいに情報番組に出てたりとか、MCをやったりしているイメージだったから物静かそうで真面目。頭良さそう。すごくきっちりしているんだろうなって」
多田「全部、裏を返したら…(笑)」
山下「変わってない部分もありますよ。第一印象と変わってないところもありますけど、最初はあんまりふざけなさそうって思ってた」
多田「接してみると、彩耶ちゃんは芯の強さがある。私は本当に感情の波が激しいから、特に最初の頃はめちゃくちゃネガティブになったりしてたけど、その時も彩耶ちゃんはドシッと構えてたから、すごいなと尊敬しつつ、引っ張ってもらった感が強い。動じない。『やばい、どうしよう。緊張する』っていう言葉をあんまり聞いたことがないから、すごいと思う。だから、イメージは変わったよ」
山下「動じていたとは思うし、緊張はしていたんですけど、言葉にするとそう思い込んじゃいがちなんですよね。『絶対、失敗する』って思っちゃったら、本当にそうなっちゃうような気がして。だから、あんまりそう思わないように、普段通りにいられるようにはしてる。萌加ちゃんはいろいろ聞いてくれるよね、彩耶のことだったり『普段、何してるの?』とか。振り付けなんかも『こうだよね』とか、すごくコミュニケーションを取ってくれるから、それに対して答えたり、聞いたりしているうちにお互いのことを知ることができたと思ってます。萌加ちゃんの印象は、彩耶がボケてるわけではなくて、言葉をたまに間違っていた時に、最初はツッコミを入れてくれていたのに、どこかを境にボケをちょっと入れてきてくれることによって、彩耶がたまにツッコミの方に回ったりするけど『あ、ちゃんとやる時はやってくれるんだ』って。盛り上がってる時はそっちにも乗れるから、適応能力が全体的に高い。何かあったらツッコミもボケもしてくれるし、それはすごく距離が近くなったなって思います。番組とかやっていても、そういう人だから良かった」
多田「番組はやっていて、めっちゃ思うかも。何かあったら、こういう方向性にオチを作りたいなとぼんやり思った時に、彩耶ちゃんを見ると何か分かってくれている気がして、一緒にその流れに持っていってくれる」
山下「別に狙いすぎてやっているわけはないけど、何となくチラって見たら目が合って『そうだよね』って。ふざける時も何かを伝えたい時も目で分かるようになってきました」
多田「最初にご飯に行ったのはいつ頃だっけ?」
山下「7月か8月の末だった。カフェだよね?」
多田「カフェ。それが初めてだったのに、結構、話したよね」
山下「ちょっとオシャレなカフェを萌加ちゃんが見つけてくれて、普通に今ぐらい大笑いしていた気がする(笑)。そんなところまで話すの? っていうところまでのめり込んで話してた」
同じ温度で寄り添う透明感とスパイス
多田「グループでいると、私はバランスを見ちゃうけど、彩耶ちゃんはそれもやれる器用さがあるよね。ボケに回ったり、ツッコんだり。メンバーとのペアの組み合わせによって役割を変えられる柔軟さと、その中でもブレない自分らしさを貫けるのがすごい。私は色で表すと透明みたいな感じで生きているから、人に合わせちゃう感じなんだけど」
山下「でも、それも良いこと」
多田「彩耶ちゃんは自分らしさを貫いてくれる瞬間がある。番組でもそうだし、それが今までのタイトル未定にはなかったもの。スパイスじゃないけど、新しいものを取り入れてくれている気がするよ」
山下「うれしい。じゃあ、彩耶を色で表すと?」
多田「赤」
山下「赤? 黒って言われると思ってた。良かった、明るいのか」
多田「赤かピンクぐらいの暖かい色」
山下「萌加ちゃんはほぼ長所しかないんですけど、視野が広い。別の人と喋っているのに、こっちのことも見えているのかな、と思う瞬間が結構ある。番組とかレッスンとかみんなで集まる時も思うし、彩耶がちょっと悩みがあって相談を聞いてくださっている時に、その気持ちを汲み取って、一緒になって落ち込んでくれるというか、親身になって気持ちに寄り添ってくれる。うれしいことがあって話しても、自分のことのように喜んでもくれる。それってなかなかできないことな気がしていて。自分だったら、ちゃんと相談に乗れてるのかな?とか思うけど、萌加ちゃんは1人1人に寄り添ってくれる感じがあって、安心感がすごい。だから、うれしいことも悩んでいることも、些細なことでも話したくなっちゃう」
多田「よく言われる。多田ちゃんに話したかったんだよねって。うれしい」
山下「同じ温度になってくれる」
多田「本当? 全然、意識はしてなかったけど」
山下「何なら彩耶が100で話した時に120で超えてくる時もある」
多田「嘘でしょ?(笑)」
山下「あなたの方がすごい熱量で。相談事とかも100で言ったら、120ぐらいの答えで返してくれてたり。人のことなのに、そんなに一緒に悩んでくれるんだと。だからこそ、心配はありますけどね。みんな相談しやすくてするんですけど、それで『いやー!』とか逆に自分が悩んじゃいそうと思うけど」
多田「全然、全然」
山下「話しやすいってことだと思います」