ファイターズ
《ハム番24時》9月27日

右太もも裏の筋損傷で離脱していた今川が2軍ヤクルト戦で実戦復帰し、2つの意味で驚いた。一つは、復帰の早さ。14日の1軍西武戦で負傷し、翌日に球団から「ゲーム復帰まで約4週間の見通し」と発表されていたが、2週間もかからず試合の打席に戻ってきた。驚異的な回復力だ。
もう一つは、背番号61のスピード復帰を〝予言〟していた人がいること。鎌ケ谷にいても腐らず猛練習し続ける姿を、ずっとそばで見守ってきた稲葉2軍監督だ。今川が負傷した2日後の16日、2軍戦後に「(今川)優馬も悔しいだろうけど、まだだよ。分からんよ。最後の最後」と可能性を示唆していた。
復帰まで4週間という発表が頭にあった記者は、稲葉監督の言葉を受け「日本シリーズでの復帰もある」と投げかけた。すると、指揮官から「いやいや、その前その前。その前も全然、ひょっとしたら、(可能性は)ゼロじゃないよ。驚異の回復を見せるよ、彼は。見てて」と訂正された。
代名詞の「執念」は、今やすっかりファンに浸透した。今川なら、レギュラーシーズン中の1軍復帰を、最後の最後まで絶対に諦めないことだけは、記者も予言できる。