《ハム番24時》9月26日

偉大な数字を積み上げてきた左腕だからこそできる、数字には表れない貢献がある。NPB史上4人目の900試合登板を成し遂げた宮西は、24日に登録を抹消されたが、新庄監督から「ブルペンで選手たちに声をかけてアドバイスしてもらう役目をしてもらいます」と指令を受け、1軍リリーフ陣と行動を共にしている。若手から30代の選手まで、与える影響は計り知れない。
現在、ブルペン陣で最年少の畔柳は「宮さん(宮西)は、いるだけで心強い。あれだけ実績がある人。いてくれるだけで自分に勇気を与えてくれる存在です。昔は怖くてあんまりしゃべれなかったという話も聞いたんですけど、今は全然、僕みたいな若い選手にも話しかけてくださって、すごく良い先輩だなと思います」と最敬礼。「宮さんは気持ちが強い。リリーフで出てくるピッチャーは弱気になったらダメ。宮さんみたいな気持ちが強い選手になりたい」と憧れの視線を向けていた。
高卒4年目の若き右腕が、優勝争いの緊張が続く中で、少し気持ちを落ち着かせることができる瞬間があるという。「宮さんと玉井さんを見ていると、リラックスできるのもありますし、面白いです。ずっと玉井さんがイジられていて、すごい仲が良いんだなっていうのが、見ていて伝わってきますね。リリーフの皆さん、あんまり試合に行くまでは緊張せずに、くだけた話し方をしてくださるので、あんまり変な緊張をせずに投げられていると思います」と感謝した。
話題に上がった玉井にも話を振ってみると、少し反応が違った。「どこで(気持ちを)落ち着かせてるんすか、あいつ(畔柳)」と笑顔でツッコミつつ、「僕は全然、リラックスできないですよ。(宮西が)いることで、良いピリッと感というか、緊張感も出るんじゃないですかね」と、先輩左腕の存在感を強調した。
ただ、玉井にとっても、宮西が頼りになる存在であることに違いはない。「いろんなところを客観的に見て、アドバイスもしてくれますし、心強いというか、安心できますね。ロッカーでも中心になって話したりしてくれているので、雰囲気は明るくなるかなと思います。僕もCS(クライマックス・シリーズ)は投げたことないですし、ブルペン陣、経験がない選手も多くなってきているので、宮さんからそういう経験を伝えてもらったりもそうですし、いてくれるだけで安心感というか、いつも通りやれば良いんだという雰囲気にはなるんじゃないかなと思います」。ポストシーズンも含めた残り試合、背番号25に支えられたリリーバーたちの活躍に期待したい。