高校野球
夏の甲子園を経験した北海の長身右腕・近江翔伍が公式戦初先発で5回無失点【秋季札幌支部】

■秋季全道高校野球札幌支部(9月26日、札幌・モエレ沼公園)
▽Eブロック準決勝 北海道科学大高1-2北海
投手戦を制してエース候補に名乗り
夏春連続甲子園出場を狙う北海は、最速142キロ右腕・近江翔伍投手(2年)が公式戦初先発。大型投手対決を制した。打線が北海道科学大高先発の長身左腕・卒間琉緯(1年)の攻略に苦しむ中、5回を投げて1安打無失点で僅差の勝利に貢献した。夏は聖地のマウンドも経験。チーム最長身の背番号10が、名門投手陣の中で存在感を示す。
五回まで二塁を踏ませず
チーム最長身の184センチ。スケール感あふれる右腕が、自身最長の5回64球。近江はスプリットとスライダーをうまく織り交ぜ、被安打1、3奪三振、1死球。二回と四回に走者を1人ずつ許したが、二塁を踏ませず、2番手の森健成投手(1年)にマウンドをつないだ。「ストライク先行ができなくて、あんまり良い内容でなかったんですけど、その中でも無失点で抑えることができた。自分たちも点数が取れなかったので、なんとか無失点に抑えることができて良かった」と流れる汗をぬぐった。
夏の甲子園では1回無安打無失点

今夏の経験が高い目標を設定するきっかけになった。甲子園では下級生ながら背番号12でベンチ入り。1回戦の東海大熊本星翔戦では、3点ビハインドの九回に5番手で登板し、1回を投げて2四球を与えたが無安打無失点。「慣れない舞台で緊張した場面もあって、自分の思うようなピッチングができなくて悔しかった。もう一度あの舞台に戻って借りを返したい」。リベンジのマウンドへ、決意を新たにした。