コンサドーレ
2025/09/26 07:00 NEW

結果が自信に。ストライカーが覚醒の時を迎えている《河合CRC竜の眼》

 

2枚のレッドカードは妥当だった

 どんなに劣勢でも、前を向いて走り続ける。第29節・いわき戦後に送られたサポーターからの拍手は、札幌がグッドルーザーであったことを意味していた。

 2人の退場者を出しての大敗は、確かにフラストレーションがたまる内容だった。しかし、個人的な意見として2枚のレッドカードは妥当だったし、審判は正しいジャッジを下したと考える。1人目の退場者となった荒野本人は納得できないかもしれないが、あの場面で高強度のスライディングは必要なかった。マリオに関しても「着地した場所に足があった」という言葉を尊重したいが、サッカー選手であれば故意と見るのが当然だ。

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 そんな数的不利に陥った状況で、最後まで戦い続けた選手たちを賞賛したい。GK高木はボールを持つといち早くリスタートし、ボールを受ける側も1点を取ってやろうという生き様を示してくれた。表現は適切でないかもしれないが、敗色濃厚なゲームの中でも〝死に方〟を選ぶことはできる。下を向いて文句を言って試合が終わっていたら、会場の拍手も相手監督の賛辞もなかったはず。最後までゴールを目指し続ける戦いぶりは、実に札幌らしかった。

 レッドカードの場面に対して賛成の意見を述べたが、公平性について疑問符が付いていることも併せて記したい。会場の雰囲気にのまれていたのだろうか。札幌側のファウルは、なかなか取ってもらえなかったように感じられた。ジャッジは常に、冷静さと公平さが求められる。1試合の出場停止が、選手のサッカー人生を左右することもある。試合ごとに反省点を洗い出し、次戦のレフェリングにつなげてほしいと願っている。

新しい力が台頭した徳島戦

 4選手が不在だった徳島戦は、新しい力の台頭があった。チームのピンチはときに、個人のチャンスに転じるものだ。私自身も若い頃は、目の前のチャンスをつかめばレギュラーになれるという気持ちで試合に臨んでいたことを思い出す。

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