昨季限りで現役を引退し、球団スタッフに転身した道産子の鍵谷さんが、９月２３日に３５歳の誕生日を迎えた。エスコンで行われている先発投手の残留練習に参加するなど、縁の下の力持ちとしてチームを支えている。

　この日の練習後、記者が「おめでとうございます」と声をかけると、「僕はいいですよ」と謙遜しながら取材に応じてくれた。鍵谷さんの所属先はチームの編成業務を担うベースボールオペレーション部ベースボールオペレーション。今年から新設されたポストで「毎日、勉強です。僕にできることは、コーチでもないし、アナリストでもないので。勉強しながらいろんな人とコミュニケーションを取りながら。コミュニケーションを大事にしています」と思いを明かしてくれた。

　今年の春先には、同学年の伏見が、居残り練習に付き合ってくれた鍵谷さんと谷内内野守備走塁コーチへ感謝の言葉を口にしていたこともあった。「僕はあの１回、たまたまなので。谷内は毎日いろいろやっていますけど。（伏見は）数少ない現役の同級生。（２軍調整中の中島）卓もまだまだ、ＣＳとか短期決戦になると（出番が）あると思う。しっかり、けがしないように調整してもらって」。同級生の存在はやっぱり特別のようだ。