北洋大休部で「道6大学野球」は来春どうなる? 2部との入れ替え戦は?
奇数7チームで変則開催へ
北海道学生野球連盟の秋季リーグ戦全日程が21日までに終了した。事務局によると、この秋限りで北洋大が休部するため、2チームのみの2部との入れ替え戦を行わず、来春は2部の2チームも合わせ全7大学でリーグ戦を行う方針だ。ただ、23年春に公立化した旭川市立大も現4年生が卒業すると、部員は5人。今後、札幌学生野球連盟との地区再編成も視野に、両連盟による話し合いが行われる方向だ。
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相次ぐ休部、脱退で存続の危機
かつて3部リーグまで行われていた道6大学野球に存続の危機が浮上している。チーム数減少のため、2017年春から2部制に移行。23年秋限りで函館教育大が休部・脱退。24年秋限りで北見工大も脱退。今春の2部は2チームによる2回戦総当たりと寂しい状態が続いていた。北海道学生野球連盟の花田敬亮事務局長(39)によると「11月の理事会で、来年度どういう形でやるか、大枠が決まる」と明かした。
全日本大学野球選手権の出場枠は-
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すでに札幌学生野球連盟と話し合うことが決まってる。最終的に地区再編するかも含め「まだ公表できることは何もないんですけど、両事務局で話を進めている」と具体的な方向性は示されていない。ただ両連盟に1枠ずつ与えられている全日本大学野球選手権の出場枠は、道内大学野球界の発展のために死守しなければならない、という方針は一致してる模様だ。
北洋大の大滝監督「みんなで頑張らないと」
この秋限りで休部する北洋大の大滝俊之監督(70)は「僕は終わる立場ですから、僕がいろいろ言うことはできません。ただ、7月に意見書を出しました。これでうちがダメになってチーム数が減ると、北海道の代表枠がひとつになっちゃう可能性もある。ここはみんなで頑張らないと」。旭川市立大は公立化したことで志願者が増え、受験倍率が上昇した。鷲田義典監督(58)は「学生数自体は多いが、それこそ倍率が10何倍とかになって、学力が上がっている」と説明。野球部の部員集めに苦労している状況だ。それでも来春のリーグ戦出場に向け、入学者の中から野球部への入部者を募っていく方針。道内大学野球界が今、岐路に立たされている。