旭川明成の飯泉百華がイチローと対戦する女子選抜に道内ただ一人選出 将来はプロになった先輩のように
イチロー選抜と対戦する高校野球女子選抜に選ばれた旭川明成の飯泉百華内野手=撮影・西川薫
旭川スタルヒンで壮行試合
米国野球殿堂入りのイチローさん率いる「イチロー選抜 KOBE CHIBEN」と8月31日に愛知・バンテリンドームナゴヤで対戦する高校野球女子選抜に、創部3年目の旭川明成女子硬式野球部の飯泉百華内野手(3年)が道内からただ一人選出された。同26日には旭川スタルヒン球場で壮行試合が行われた。
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お世話になった全員の恩返しに
高校最後の大会だった7月の全国高校女子硬式野球選手権では1回戦で涙をのんだが、飯泉のラストシーズンには、まだ続きがあった。同大会での守備が評価されての初選出。「ずっと目標にしてきた舞台。お父さんもお母さんも、もう全員が出てほしいって言ってくれてたので。明成の先生もスポンサーさんも指導者さんも、全員に恩返しになれたので嬉しいです」と声を弾ませた。

イチロー選抜には、松井秀喜さん、松坂大輔さん、松井稼頭央さんといった日米で活躍したかつての名選手が出場予定。「すごく嬉しかったし、偉大な方々とできるので、楽しみな気持ちです。自分の方が若いし、今までやってたので負けたくないし。なので4人に負けないぐらい自分は守備が得意なので、持ち味を生かして頑張りたい」。本気で勝利を目指す。
1年時からチームの浮き沈みを経験 悔しい敗戦も糧に
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赤いタテジマのユニホームを着て戦う最後の大会だ。旭川明成女子硬式野球部1期生として、1年生から遊撃手として出場。7度の全国大会を経験した。「チームがバラバラになる時もあったけど、でも一番はチームが勝つことが一番嬉しかったので、勝った時は嬉しかった」。一番思い出に残っている試合は、2年春の埼玉栄戦。「その試合の後からチームが変わった。その大会が自分の中では、手応えっていうか、勝てるとか自分の中で思っていたけど、コールドで負けて、それがすごい印象に残っているし、それでチームが変わった」。悔しさを糧に、前に進んできた。

身近な地元の先輩たちがプロ選手に
高校卒業後も野球を続ける。日高門別小時代は少年野球のJBC日高ブレイヴでプレー。地元の3学年上には阪神の門別啓人投手(21)がおり、中学時代まではたまに会うこともあった。また旭川明成では、男子野球部で2学年先輩の千葉隆広投手(20)が巨人に育成ドラフトで入団。「同じ学校で、高校野球の応援とかも来て、間近で見てて、その先輩がプロに行ってすごいと思うし、自分もああやって人から憧れられる選手になりたい。将来は、女子野球を代表する選手になりたいのと、女子野球を発展させられるような選手になりたい」。選抜での出会いを大切にし、これからの野球人生の糧にする。
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