柳川大晟 パーフェクトリリーフでサヨナラ演出 17試合連続無失点も「そんなに意識せずに…」
九回、5番手の柳川がパーフェクト投球を披露=撮影・松本奈央
■パ・リーグ15回戦 ロッテ2-3日本ハム(8月13日、エスコンフィールド北海道)
流れを呼び込む安定感抜群のピッチング!
日本ハムの柳川大晟投手(21)が同点の九回に5番手で登板した。ロッテ打線を3者凡退に封じ、17試合連続無失点を記録。チームのサヨナラ勝利につなげた。
自己最速を更新するなど、進化を続ける若きクローザーが逆転優勝に向けて、まだまだその右腕を振り抜いていく。
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狙い通りの最速更新 「出しにいっていた」
4連敗中だった上に、この日も八回2死までリードを許すなど、重苦しい雰囲気が漂っていた。その嫌な空気をレイエスが同点ホームランで吹き飛ばすと、その直後からマウンドへ上がった。

先頭の小川を遊ゴロ、続く友杉を見逃し三振に封じると、3人目の藤原に投じた3球目は、MAXを2キロ更新する159キロを計測。「(球場内の球速)表示はちょっと見えづらくて分からなかったんですけど、(ベンチに)帰って知りました。結構(球速を)出しにいっていたので、うれしかったです」と喜んだ。
同期の好守にも助けられて
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その後、藤原に粘られると、6球目のストレートを捉えられて三塁線に痛烈な当たりをはじき返された。だが、この回からサードの守備に回っていた有園が逆シングルでスライディングキャッチ。一塁にストライク送球して、3つ目のアウトを成立させた。
「結構、難しい当たりだったので。あれが抜けていたら二塁打とかになっていたと思うので、ありがたいですね」。同期のファインプレーに感謝した。
九回を無失点に抑え、ベンチに戻る柳川(右)と有薗
〝邪念〟を振り払って目の前の打者に集中
これで17試合連続の無失点ピッチングだ。6月3日の阪神戦から、2カ月にもわたって失点・自責点ともに「0」という圧巻の投球を続けている。
だが、その日々を振り返って「悪いなりに抑えていたのが、今になって連続無失点となっていますけど、そこはそんなに意識せずに、目の前のバッターと勝負していきたいです」。自己最速を記録したこの日の登板でさえも、ひとつの通過点でしかない。
狙うは逆転V 「自分のピッチングを続けていく」
敵地・福岡で喫した連敗を、本拠地でストップさせた。
「もう負けられないと思うので、自分のピッチングを続けていきたいです」。逆転優勝を現実のものとするために、若き守護神がシーズン終盤も相手打線の前に立ちはだかる。
お立ち台で笑顔の柳川(中央)