柳川大晟が登場曲を変更した裏側― 仕掛け人はあのベテラン左腕 言いたい事は「言えています(笑)」
試合終了後、勝利のハイタッチを交わす柳川=撮影・桜田史宏
■パ・リーグ14回戦 楽天6-8日本ハム(7月6日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの柳川大晟投手(21)が2点リードの九回にマウンドへ。1イニングを無失点に抑え、今季4セーブ目を挙げた。
2死から村林を四球で歩かせたものの、続くゴンザレスを三飛に仕留めた。エスコンフィールド北海道で今季初セーブを記録し、「エスコンが一番、緊張感あります。良かったです」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】

ドラマ「GTO」の主題歌で登場
本拠地では、先月15日の広島戦以来となる登板。マウンドに上がる際には、人気テレビドラマ「GTO」の主題歌でもある反町隆史の「POISON~言いたい事も言えないこんな世の中は~」が流れた。この日から登場曲を変えたのは、大先輩の宮西が関わっていた。
「言い出したのはミヤさんです。僕が(登場曲)いいのないですか? と聞いていて、今回クローザーになったら変えようという話になっていた」。シーズン序盤に使用していた「ホール・ニュー・ワールド」もベテラン左腕がチョイス。交流戦途中から守護神を任されるようになり、変更を検討していた。
7月1日、東京ドームで行われたソフトバンク戦で始球式を務めた反町隆史
反町隆史の始球式もきっかけに
今月1日に東京ドームで行われたソフトバンク戦で、反町隆史が始球式を務めた。「ちょうど来たので、(登場曲に)いいじゃんとなって。ちょうど(過去の)先発(志願)のもあるし、ネタでですよ。コーチとかとにもそんな感じでふざけて言いあえるような感じで、ネタになっているので」。
開幕前に先発志願も中継ぎ再転向 「悪い意味ではないです」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
オフに志願して先発に挑戦も、チーム事情もあり中継ぎに再転向。その経緯は、チーム内でネタの一つになっているという。同曲は、サビの「言いたい事も言えないこんな世の中じゃ~」という歌詞が印象的だが、言いたい事は「全然、言えています(笑)。悪い意味ではないです。コーチ陣とも良い関係なので」と強調した。

リリーフ陣も心待ち
仕掛け人となった宮西らリリーフの先輩たちも、この日を心待ちにしていた。「POISONを流すために点を取れとか、めっちゃ楽しみにしていました。なので、(マウンドに)行く前とかめっちゃみんな笑っていました」。きっちりゼロで試合を締めくくり、「抑えられて良かったです。打たれたらやめようと思っていたので。継続です」と宣言した。
試合終了後、勝利のハイタッチをする日本ハムナイン=撮影・岩崎勝
生まれる前の名曲がお気に入りに
大ヒットした同曲だが、自身が生まれる5年前の1998年にリリースされており「知らなかったです」。「GTO」といえばEXILEのAKIRAが主演したリメーク版のイメージだったというが、すっかりお気に入りの曲に。「ダウンロードして(車で)流していますね。気に入りました」と明かした。
同じ中継ぎ右腕の玉井が長らく愛用しているSomething Elseの「ラストチャンス」も、宮西がチョイスしたものだった。柳川の「POISON」もおなじみの曲となるかもしれない。
最後を締め、田宮(右)とハイタッチする柳川
【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】