旭川志峯〝初陣〟3連勝だ エース河合悠希「何百球でも」【夏の甲子園】
旭川志峯のエース・河合は試合前日は本格投球を回避し調整した=撮影・西川薫
校名変更3つ目の名前で出ます
全国高校野球選手権に3年ぶり11度目出場の旭川志峯は、1回戦の広陵(広島)戦前最後の練習となった6日、伊丹市内で約2時間、調整を行った。校名「北日本学院」で初出場した1968年、「旭川大学高」になって初めて出た1980年は、ともに1回戦を突破している。過去2回の〝実績〟に続き、「旭川志峯」として初出場の今大会は、7大会連初戦敗退の歴史に終止符を打ち、旭大高時代に1回戦を突破した1993年以来32年ぶりの白星発進を飾る。
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北大会決勝で184球完投したタフネスエース河合悠希(3年)は、5日の紅白戦で3イニング登板したため、この日はノースロー調整。恵庭リトルシニア時代に出場した日本選手権以来となる大舞台に「もうあとはやるだけなので、気合と根性で。投げることがあったら、何百球でも。気持ちの部分では絶対負けないように。全球、真っすぐ。オールストレート勝負です。変化球は1球ぐらい」。強豪相手に真正面からぶつかる決意だ。
5日の紅白戦で3回投げた旭川志峯のエース・河合
栗山英樹CBOから実家に届いたのは…
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少年野球の栗山ロッキーズ時代に、同町在住の日本ハム・栗山英樹CBO(64)から投手としてのアドバイスをもらった。大阪入り後「甲子園おめでとう、次は人生の勝者を目指して頑張っていきましょう」という直筆の手紙が実家に届き、両親から写メで送ってもらった。「偉大な人からメッセージもらえたので、そういう気持ちも含めてやっていきたい」。恩返しの投球を届けるつもりだ。
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旭川大高時代の97年から、夏の甲子園初戦7連敗。当時エースの山本博幸監督(45)は「(勝てば)32年ぶり…。負け投手誰ですか? 自分からスタートしましたから」と自虐気味。先発起用に関しては「3人とも良いピッチャー。(試合の)形を作れるので、誰で行くかちょっとまだ分からない。この後、ゆっくり考えたい」。北大会決勝を除き、大渕蒼空(3年)、宝泉玄(3年)の3人で継投してきただけに、ギリギリまで熟考する構えだ。
プロ入りした先輩たちからチームカラーのTシャツ届いた
前日6日には、宿舎にヤクルト・沼田翔平投手(25)、広島・持丸泰己捕手(23)、西武・オケム外野手(19)、2軍球団のオイシックス新潟・能登嵩都投手(23)からチームカラーのえんじ色のTシャツが届いた。山本博幸監督(45)は「きょうは(1回戦)最後の練習なのでこれで合わせました」。河合は「プロに行ったOBの方からいただいたので、全員が良いプレーを見せられるようにやっていきたい。もちろん勝つことが目標なので、連敗というのは意識していたわけではないが、勝つことにこだわってやりたい」。ナイター決戦を制して、3年前に新しくなった校歌を歌い上げる。
山本監督やエース河合ら全員が、広島の持丸らプロで活躍するOBからプレゼントされた特製Tシャツを着て、試合前最後の練習に臨んだ