北海の元Fジュニア2年生トリオが再び大舞台へ【夏の甲子園】
北海の小野、三澤、山田(左から)は元Fジュニア=撮影・西川薫
小野、三澤、山田 中学で離れて再び集結
10日の全国高校野球選手権1回戦で東海大熊本星翔と対戦する、南北海道代表・北海は6日、兵庫県伊丹市内で約2時間、汗を流した。メンバーには春にエースナンバーを背負った小野悠真投手(2年)、三澤拓己内野手(2年)、山田陽揮内野手(2年)の2020年日本ハムファイターズジュニアトリオ。小学生時代から大舞台を知る3人が、10日の1回戦へ意気込んだ。
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小学校の時に交わした約束を果たす時がやってきた。中学は別々のチームに分かれたが「甲子園に出て日本一になりたい」という夢を叶えるため、1年半前に今回はベンチ外の中倉悠生(2年)と、16人中4人が再集結した。小野は春はエースとして、春季全道3連覇に貢献。夏は背番号10を背負い、札幌支部予選から南北海道大会2回戦まで4試合連続で先発するも、エスコンで行われた2試合は登板機会がなかった。「しっかり体調管理してコンディションを整えて、まずは初戦にマックスでいけるように頑張りたい」。再び勝利の方程式に食い込み、2大会連続の初戦突破に貢献することを誓った。
「3年生に頼りすぎず2年生も活躍できたら」
三澤は一塁手として今春から全試合スタメン出場。春は5、6番を担っていたが、夏は「2番・一塁」に定着した。三澤自身は南大会では16打数3安打に終わり「南北海道大会は2年生も多く出ていたが、やっぱり3年生のおかげで勝てた部分が大きいので、甲子園では3年生に頼りすぎず、自分たち2年生も活躍できたら」と、巻き返しに燃えている。
夏は「2番・一塁」に定着した三澤内野手
チーム1、2を争う俊足・山田は「足や守備生かしたい」
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山田は春季大会の準決勝で代打出場はあったが、夏はチーム1、2を争う走力を生かし代走要員としてベンチに控える。エスコンで行われた南大会準決勝と決勝では、控え捕手の新谷悠太(3年)が遠く離れたブルペンにいたため、イニング交代では捕手役もこなした。「自分はバッティングはそこまで自信がない。守備に自信ある。足がある方なので、出番があれば、そこで自分の足や守備を生かしてチームに貢献できたら。いつでも行けるように体を動かして、チームのメンバーが最高のパフォーマンスができるようにサポートもしっかりしていきたい」。勝負どころで巡ってくることが予想される、この夏〝初陣〟に備える。
チーム1、2を争う走力を誇る山田内野手
京都国際の中谷捕手と再会
3人は開会式でファイターズジュニア時代のチームメートで、京都国際の中谷隼斗捕手(2年)との再会を果たした。中谷は昨夏の日本一はベンチ外だったが、今夏は控え捕手としてベンチ入り。なかでも小野は中学硬式の札幌新琴似リトルシニアでバッテリーを組んだこともあり、「調子どうなの」などと互いの近況について言葉を交わした。三澤も「甲子園で当たればいいな」と、最高の舞台での対戦を望んだ。
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開会式では、前年優勝校として行進の先頭を歩いた中谷の姿を見た小野。「やっぱり甲子園で1位になって、すごく羨ましいというか、自分たちもなりたい」と決意を新たにした。10日の1回戦には、昨春のセンバツ甲子園でベンチ入りしていた兄・遼斗さん(北海学園大1年)も家族とともに応援に訪れる予定。出場が叶わなかった兄の思いも背負い、元エースが初めての聖地のマウンドを目指す。
兄の分まで活躍を誓う小野投手