チームの一体感を高める日本ハムの『カルガモ隊』 今後のプラン、〝親ガモ〟の思いは…
30日の試合前、ウオーミングアップを行う中島(中央)と内野陣「カルガモ隊」=撮影・岩崎勝
公式グッズも販売されている話題のシートノック
首位争いをしている日本ハムで、試合前に行われているシートノックが話題になっている。
チーム野手最年長・中島卓也内野手(34)のルーティンをまねする選手たちが、カルガモの親子のように見えることから『カルガモ隊』と呼ばれ、球団公式グッズも販売されている。
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徐々に増えるメンバー
プロ17年目のベテランは守備位置に就く前に、準備運動として二遊間付近でジャンプをする。昨季から奈良間、水野らが一緒にやるようになった。今月26日のロッテ戦(エスコン)では、「ずっと入りたかったんですけど、遠慮しちゃっていました」というルーキーの山県がメンバー入り。早大の先輩でもある石井からの後押しもあり、笑顔で飛び跳ねていた。
30日の試合前、ウオーミングアップを行う中島(右)と内野陣「カルガモ隊」=撮影・小田岳史
ついにあの男も入隊!
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前日30日のソフトバンク戦(同)でも新たな展開があった。「かわいいな~」と近くで見守ることに徹していた石井が「一体感を出そうかな」とついに動いた。
ベンチ前から二塁ベース付近まで中島を先頭に一列に並んで移動。「あえてです。やるなら、並んでカルガモみたいに。(中島)卓さんも恥ずかしいみたいです。めっちゃ笑っていましたけど」。粋な演出に球場は大いに沸き、「ファンの皆さんも喜んでくれて。次からも〝入隊〟します」と決意していた。

選手会長も参加を希望
さらに盛り上がりそうなプランもある。実は前日、1軍再昇格したばかりの松本剛も参加を検討していたという。
「最初は入る予定だったんですけど、ライト(でスタメン)だから(二塁ベースが)遠いわって。(入ったら)絶対、面白いと思います」。中堅に向かう選手会長も加わることがあれば、より一体感が生まれそうだ。
〝親ガモ〟が石井の入隊を拒否!?
一方、〝親ガモ〟中島は日に日に増えていく〝子ガモ〟について「超、やりづらいっす。見られるので。やりづらいので、そっとしておいてほしいです」。石井の〝入隊宣言〟にも「アイツは来なくていいです」と苦笑いだった。
こんなふうに言い合えるのは、仲が良い証拠。チームの雰囲気の良さを感じさせる試合前の儀式となっている。
練習前に言葉を交わす(左から)石井、水野、中島