伊藤大海 脱水症状から回復し、予定通り先発へ 女房役・伏見からLINEでアドバイスも
9日、次の登板に向けて調整する伊藤=撮影・中田愛沙美
次回登板に支障なし! 4日の楽天戦で脱水症状
日本ハムの伊藤大海投手(27)が11日、10勝目を懸けてオリックス戦(エスコンフィールド北海道)に先発する。
前回4日の楽天戦(同)では軽い脱水の症状が出て、5回90球で降板もリーグ単独トップの9勝目をマーク。翌5日には回復し、予定通り、中6日でマウンドに上がることになり「もう全然、大丈夫です」と万全を強調した。
いち早く異変に気付いた伏見
前回登板は一回から飛ばしすぎた。2死満塁のピンチを背負ったものの、なんとか無失点で切り抜け「初回にガーッと投げちゃった。一回(終わってベンチに)帰ってきて、どうにかはなっていた。でも、行けるところまで行きたいなって」
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満身創痍でマウンドに立つ伊藤の異変にいち早く気付いてくれたのが、バッテリーを組む伏見だった。「僕の変化にというか、ピッチャーの異変にすぐ気付く、すごく見ている人だと思うので、さすがだなと思います」
4日の楽天戦で伊藤(右)とバッテリーを組んだ伏見
同郷の道産子捕手に寄せる全幅の信頼
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同じ北海道出身で7歳上の先輩とは、何でも言い合える関係だ。「寅威さんは試合後、落ち着いた時とかにLINEくれたりしますよ」。絶大な信頼を寄せており、こまめに連絡を取り合っている。
9日の投球練習でスプリットを修正
登板2日前の9日には、エスコンフィールド北海道のマウンドから投球練習を敢行した。
「スプリットを練習していました。最近、あまり良くないので。落ちが甘いので、ちゃんと落としたいなって。シンプルに落ちていないので、機能していない」。投じた約40球のうち、30球近くがスプリットだった。
9日、マウンドで投球練習を行った伊藤
ブルペン入り前に貴重な助言
女房役のアドバイスがあったからだ。
「ずっと連絡を取り合っていて、それこそスプリットの時、最近こうなっているねって。ちょうど(9日に)ブルペン(に入る予定)なので、いろいろやってみますと。ただ、(画面を)スクリーンショットすればいいのに、iPad(ダブレット)の画面を(写真で)撮って送ってきたので、それに映っている寅威さんがちょっと怖いっす(笑)。急いでいたんだろうなって」。気遣いに感謝しつつも、愛あるイジリも忘れなかった。
今季は登板全試合でバッテリー 反省会は恒例
昨年のシーズン序盤は、バッテリーを組む機会がなかったものの、登板後はいつも反省会に付き合ってもらっていた。今年は開幕からコンビを組み、ここまでリーグトップの9勝をマーク。〝ひろとらバッテリー〟で、順調に勝ち星を積み重ねている。

息ぴったりの道産子バッテリーで最高のシーズンに
オフの対談では伏見が「2024年は大海が個人でタイトルを取ったから、今年はバッテリーの賞を狙うしかない。今年に関しては、全部いきたい」と熱い思いを明かしていた。
最優秀バッテリー賞獲得へ、「どっちもけがしないことじゃないですか」と伊藤。2人で力を合わせ、さらなる高みを目指していく。