《SHINJOの信条》あのスクイズ、良かったでしょ。5点、約束していたから(笑)

■パ・リーグ12回戦 日本ハム13-1ロッテ(7月9日、ZOZOマリンスタジアム)
試合後、取材に応じた新庄剛志監督(53)の一問一答は以下の通り。
―(山崎の完投に触れ)
「きょうのお昼かな、山崎くんに…。今まで早く降板させられているケースが多くて、ちょっとそこが引っかかっていたので、加藤コーチに『ちょっときょうだけは、継投を僕にさせてほしい』と(お願いした)。きょうのお昼に、(山崎へ)必ず野手が5点以上取るから、4点まで大丈夫。それで完投いくよ、必ずさせるからと。125球以内ね。それを超えたら代えるよという話をしていて。それで5点取った時に、取ったやろって(笑)。そうしたら、にこーっとしていました」
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―山崎が早いイニングで降板していたことは気になっていたか
「もちろん、もちろん。やっぱり、モヤモヤしていたと思いますよ。ほかのピッチャーたちは、長いイニングを投げていて、テレビのインタビューとかでも、長いイニング投げたい、投げたいとずーっと言っていたので。それは投げたいでしょう。周りはいっぱい、完投していて。きょうみたいなピッチング、良いですよね。これが0対0でも、2対1でも。きょうの力感のない投球術が。これが0対0とか、2対1で勝っていたりすると、グーって(力が入って)、リリースポイントが狂ってくるというか。低めにワンバンとか行ったりするじゃないですか。このテクニックを覚えてもらうためにも、完投ってものすごく大事だと思うんですよ。つかむというか。きょうは涼しかったしね。でも、これだけは言っておきました。もし暑くて苦しかったら、すぐ伝えてと。僕にだけ。全く(伝えに)来る気配なし(笑)。涼しかったね」

―打線については
「打線は選手に聞いて。もう覚えていない(笑)。五十幡くんだけは(サイクル安打が懸かっていた打席は)ホームランいけと言った。三振かホームランか」
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―指示はフェンス越えか、ランニングホームランか
「フェンス越え。良かったね、あの時期にバットを担がせて。あまり突っ込まずに、ラインに入ってかち上げた方が良いよと言ったことで、やっと左中間にも良い打球が飛び出したし、センター、センターに行って、コースによって打球の方向が変わる。スイングは一緒だけど。やっぱり1番が出るとね」
―五十幡が出塁できると大きい
「全然違う。これでまた矢沢くんが2番に来ても面白いし、水谷くんも良い仕事をしたしね。野村くんも打ったし、グワチョ(マルティネス)も打ってくれた。レイエスのホームランはびっくりしましたけどね、あれは。まあ、右手を離していたけど(笑)。アロンアルファで留めておけと言って(笑)。でも、打っていますからね。そりゃ打っていたら忘れるよね」
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―きょうの展開だと安心して見ていられたのでは
「あのスクイズ、良かったでしょ。あの5点目、大きかったから。5点、約束していたから(笑)。セーフティーに見えなかったですか? 違うよ。普通のスクイズ。あれセーフティースクイズだと勘違いされたら困る。(三塁走者が)矢沢くんならありえた。セーフティースクイズ。石井くんならないかな」
―小技もしっかり決められている
「水野くんもね。きのうは水野くんのバントと田宮くんのキャッチング。あれで勝ちに近づいたと思う。一発で決まると、流れ的にもね、パンパンパンといってくれるから」
―五回に捕手を田宮から伏見に代えたのは
「(山崎の球数が)125球までと決まっていたので。田宮くんは2ストライク追い込んでから、際どいところにいくでしょ。球数が増えるので。伏見くんは追い込んでから(誘い球を使わず)バーンとインコースで詰まらせたり。そういうリードをしてくれるから。125球いかないように(笑)。それで代えました。なんでも僕のやることには意味があるので。前の前の日から。それをやっていく準備が必要なので。まあ、びっくりしたでしょ。え、ホームランを打っているのに代打?と。そういう計算があった」
―河野が抹消された。何かアクシデントがあったか
「いや。恒例の走り込み」
―金村と同じか
「そうそう。恒例にしていこうと思って。42.195キロ(笑)。もうピッチングのことは考えるなと。走り込んで絞ってフラフラで、そこから再生していく。バッティングでも1時間半、特打したら足とかもフラフラになって。疲れた時に、あれ、これだけで打球って飛んでいくんだというコツがつかめる時がある。練習で疲れを味わわないと、つかめないこともあるから。余裕もあるし、ピッチャーには」
―11日からオリックス3連戦。どんな戦いを
「面白くないね、その質問(笑)。こういった戦い、きょうみたいな戦い。ベンチでは面白くないけど、こういった戦い」
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