春王者の北海は立命館慶祥と対戦 佐藤瞭磨主将がF栗山CBOと交わした約束【南大会抽選会】
南大会の抽選に臨んだ北海の佐藤主将=撮影・十島功
■全国高校野球選手権南北海道大会抽選会(7月3日、エスコンフィールド北海道)
好投手からの勝ち星で勢いづける
春の全道大会を制した北海は、12日の初戦で昨年準優勝の立命館慶祥と戦うことが決まった。抽選を引いた佐藤瞭磨主将(3年)は「立命館さんは力のあるチーム。予選もいい勝ち上がり方をしているので厳しいゲーム展開になると思うけど、しっかり勝てれば」。特に最速148キロを誇る相手エース・久松篤生投手(3年)との対戦に注目が集まる。好投手から勝ち星を挙げることができれば、2年ぶりの覇権奪回へ勢いが生まれる。
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佐藤主将は大会での復帰へ覚悟示す
そして、佐藤自身も復帰への青写真を描いている。春の全道大会ではアクシデントが襲った。準々決勝の東海大札幌高戦。二回の守備中に負った右肩の亜脱臼で負傷交代していた。札幌支部予選で出場はなかったが、佐藤はキッパリと「順調にきてます」。チームを引っ張る佐藤のキャプテンシーは必要不可欠。最後の夏を戦い抜く覚悟を示した。
F栗山CBOが記念講演会で来校 それぞれが授かった金言
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また、札幌支部予選が始まる前には、追い風となるようなことがあった。北海高校創立140周年記念講演会の講師として、日本ハムの栗山英樹CBO(64)が来校した。副主将を務める櫻井悠也内野手(3年)は質疑応答の時間で他人と比較してしまう悩みをぶつけた。「『他人を気にすることなく、自分のやりたいように』という話だった。自分自身がどういう野球選手になりたいかとか、そういうところを大切にした方がいいのかな。すごくいい体験になった」。佐藤も「『あしたのことを考えずに、まずはきょうのことを考える』というような言葉が一番印象に残っています」と話すように、それぞれが金言を授かった。
北海高校創立140周年記念講演会に参加した日本ハムの栗山CBO(右)
「去年は悔しい経験をしたので…」
さらに、佐藤はある約束を交わしていた。「『甲子園で会おうね』と言ってもらえたので、甲子園でまた会えたらなと思います」。聖地で再会を果たすためにも、厳しい南大会を勝ち抜かなくてはいけない。「去年は悔しい経験をしたので、そのリベンジを。自分たちは最後の夏しかチャンスがないので、甲子園に行きたい気持ちはすごく強い」。昨夏は南大会初戦で敗退し、昨秋は全道大会決勝で東海大札幌高に0-2の惜敗。悔しさを糧に春の頂点まで上り詰めたが、この2つの大きな借りを返せるのは、夏だけだ。
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