昨夏南大会準Vの立命館慶祥が七回コールド発進 148キロ右腕・久松が5回0封7K【南大会札幌】
昨夏決勝でも登板した立命館慶祥の久松が5回0封で支部初戦の勝利に貢献した=撮影・西川薫
■全国高校野球選手権南北海道大会札幌支部予選(6月27日、札幌・円山ほか)
▽Cブロック準決勝 立命館慶祥10-0札幌南
※七回コールドゲーム
初戦は制球重視の投球で
昨夏の南北海道大会準優勝の立命館慶祥が12安打10得点のコールド勝利。投げては、最速148キロのエース・久松篤生投手(3年)が5回2安打7奪三振と投打がかみ合い、悲願の頂点へ快勝発進した。
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久松が制球重視の投球で夏の初戦を滑り出した。相手打線1巡目は130キロ台後半に抑えた直球中心に、2巡目は落差の大きい100キロ台のカーブで次々と空振り三振を奪い、15のアウトのうち7個が三振。得点圏の二塁には2度しか踏ませない、エースらしい完璧な投球を披露した。「きょうは制球を中心に、打者を打たせて取るというピッチングができるように投げていたので、それができて良かった」と声を弾ませた。
昨夏の南大会決勝では悔しい思い 細かいところの制球力がなかった…
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昨夏は背番号11ながら2試合に登板した。優勝した札幌日大高と対戦した南大会決勝では、1点ビハインドの二回無死一、二塁のピンチに2番手でマウンドへ。バッテリーミスと犠飛で追加点を奪われるなど2回⅔を投げて被安打3も4四死球で4失点を喫した。「細かいところの制球力がなかったので、失投して打たれて、それが失点につながった」。冬はウエートトレーニングで6キロ増の81キロ。球速も148キロまでアップした。

支部敗退を経験して強くなった世代
昨夏は久松をはじめ5人の2年生がベンチ入り。主力として活躍した。滝本圭史監督(44)は「久松は常に全力でいくっていうよりは、ギアを上げてまた下げてみたいな(タイプ)。それができるようになったのも、やっぱりこの1年の経験はすごく大きかった。久松だけじゃなくて、去年メンバーに入ってた子たちは夏の大会の前の春の大会で悔しい思いをして。全道に出られなかったので、やっぱりその辺の取り組みは例年以上だった」。昨年春の苦い経験が選手たちを強くさせ、1年間の成長にもつながったことに目を細めた。
次戦は支部代表決定戦。「自分が投げるときは無失点で抑えられるように投げたい」。1勝、1点の悔しさを知るエースが、春夏通じて初の甲子園へけん引する。
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