【プレーバック】春季全道大会1回戦 白樺6-2立命館慶祥(5月28日、札幌円山)

先制攻撃で仕掛けた白樺が快勝
白樺の先発は、昨夏の甲子園のマウンドを経験した神谷春空投手(3年)。昨夏の南北海道大会準優勝の立命館慶祥は、札幌支部代表決定戦に続き、背番号11の箕輪颯人投手(3年)が2試合連続で先発マウンドを任された。
一回、白樺が相手守備のほころびを突いた。1死一塁、3番・川島陽琉中堅手(3年)がチーム初安打となる右越え二塁打で二、三塁。続く4番・冨澤悠斗右翼手(3年)の三ゴロを相手三塁手が弾く間に三走の久保翔馬一塁手(3年)が本塁を陥れ、さらに一塁へ悪送球する間に二走の川島も一気に本塁へ生還。主導権を握った。
二回まで無安打に抑えられていた立命館慶祥は三回1死一塁から元ファイターズジュニア・横谷塁中堅手(3年)のチーム初安打で、1死一、二塁としたが、後続が続くことができず、無失点に終わった。
白樺は四回、四球と犠打でつくり出した2死二塁の好機で、久保、川島が連続適時打。五回にも1死二塁から6番・土屋優輝左翼手(3年)の適時二塁打が飛び出し、5-0と大きくリードを広げた。さらに八回2死三塁には川島がダメ押しの適時打を放ち、3安打2打点の活躍。チームも2桁安打で、2年ぶりの8強入りを果たした。
立命館慶祥は五回に久松篤生投手(3年)の本塁打、九回に福井宏英三塁手(2年)の適時二塁打で1点ずつ返したが、開いた点差を縮めることができなかった。
■春は2年ぶり勝利の白樺・亀田直紀監督(38)
「三回無死一、二塁の場面で打たせて(併殺と)裏目に出てしまった。最低限やるべきことをしっかりやっていけば、もう少し違う展開になったんじゃないかなと思う。私の責任。選手ももう少し、そういう部分を理解してやってくれれば夏に向けてさらに良いチームになる」
■立命館慶祥の滝本圭史監督(44)
「(白樺学園の先発)神谷くんが良かったですね。序盤に捉えきれなかった。公式戦1試合は練習試合何試合分かの経験にもなるので、勝ち上がって経験を積みたかった」