【プレーバック】南北海道大会準々決勝 北海7-4北照(7月13日、札幌円山)

北海が終盤に北照を突き放し4強進出
10大会連続出場の北海が、取って取られてを繰り返し、最後は追いすがる北照を突き放し、優勝した23年以来2年ぶりに4強進出を決めた。
まず一回に2点先制した。先頭打者の桜井悠也内野手(3年)が右翼への安打で出塁し、犠打と内野ゴロで三進すると、連続四死球で2死満塁に。6番・佐竹徠都外野手(2年)の右翼への適時打で2者生還した。
二回に先発の小野悠真投手(2年)がつかまった。2死一、三塁から連続四球で押し出し。続く左翼への適時打で同点に追いつかれた。ここで投手交代。エースナンバーの浅水結翔投手(3年)が後続を中飛に打ち取り、火消しした。
三回の攻撃では、北照の先発・中谷嘉希投手(2年)が制球に苦しみ、乱れたところですかさず加点した。1死後、3連続四球で満塁とし、連続四死球の押し出しで2点勝ち越した。
ところがまた、追いつかれた。五回、先頭打者を内野安打で出塁させ、犠打で二進された。2死後、北照の4番・鈴木遥翔内野手(3年)に適時打を許し、4-3。ここで浅水が右翼守備に退き、1年生の森健成投手が救援した。しかし北照の5番・平山太一外野手(3年)に適時二塁打を浴び、中堅手の悪送球もあり同点にされた。
六回の先頭打者が森投手の打順だったため、ここに代打・出口徳太郎外野手(3年)が送られた。出口は四球を選んで出塁。1死後、四球と内野安打と内野ゴロで2死満塁となり、再び押し出し四球を選び1点勝ち越した。
六回裏は右翼守備から浅水がマウンドに戻ってきた。ここから、浅水は最後まで降板せず、北照に得点を許さなかった。
5-4と気の抜けない状況で迎えた九回の攻撃。先頭打者が安打で出塁し、犠打と外野フライで2死三塁まで進めた。途中出場の出口が適時打を放ち、貴重な追加点を奪った。その後も2連打でさらに1点追加。終わってみれば7-4の勝利となった。
安打数は北海10本に対し、北照は9本。決して引けを取らない打力を発揮したものの、継投した3投手合わせて10四死球と、制球難が痛かった。
■ベスト4入りを決めた北海の平川敦監督(54)
「点を取られても、同点までに抑えられたことが大きい。(浅水の連日の好救援に)最後はちょっと疲れていましたけど、浅水に尽きると思います」