昨夏の南大会準優勝の立命館慶祥が30周年の節目飾る【春季全道抽選会】
躍進を誓う、立命館慶祥の佐藤主将(右)と横谷=撮影・西川薫
前身の札幌経済から校名変更して30年
26日に札幌円山球場で開幕する春季全道高校野球(北海道新聞社主催)の組み合わせ抽選会が21日、札幌市内で行われた。昨夏の南北海道準優勝の立命館慶祥は、28日の1回戦で昨夏甲子園出場の白樺と対戦する。今年は前身の札幌経済から現校名になって30周年。09年以来、2度目のタイトル獲得を目指す。また今春のセンバツ甲子園に出場した東海大札幌高は札幌支部で敗退も、センバツ甲子園枠で救済。27日の1回戦で滝川西と対戦する。なお今大会の全試合を、北海道新聞社のウェブサイトでライブ配信する。
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昨夏の熱狂の続きを、後輩が受け継ぐ。チームの精神的支柱、佐藤歩太主将(3年)は「一つずつ勝っていって、今の実力を知ることが一番大事だと思う。春、チーム全員で確認して夏に向けていい流れを作りたい。30周年で初めて甲子園に行く、というのが、学校としても一番盛り上がるので、そこを目標にしています」。同校OBの滝本圭史監督(44)も「僕も母校で、ずっと横山監督と一緒にやらせてもらってきた。30周年で(結果を出したい)、という思いはありますね」。学校のホームページには30周年特別サイトも立ち上がっており、盛り上げに一役買う。
間に合ったリードオフマン
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一時は頼れるリードオフマンの出場が危ぶまれた。1年春の全道から出場し、昨夏の準優勝も経験している横谷塁外野手(3年)が、3月の和歌山遠征で〝強打者の証し〟とも呼ばれる右手首の有鈎骨の状態が悪化。「試合をやっていて箸も握れないぐらい腫れてしまった」とチームを一時離脱。札幌で検査した結果、骨折していることが判明。4月1日に手術。背番号19でベンチ入りすると、5月14日の支部1回戦から、試合を重ねるごとに安打の数も増え、「バッティングの方もみんな好調だと思うので、このままの流れで夏まで駆け抜けていけたら」。春は通過点。このまま右肩上がりで、甲子園目指して快音を響かせる。
■4試合無失策で、就任2季で全道大会出場を決めた、知内の高草木譲監督(57)
「守り中心だけども、なかなか点数が取れないので、足を使ったりしながら。去年、秋にベンチ外の渋谷來夢(3年)が2試合先発。急成長した」
■知内の板垣宏征主将(3年)
「支部は序盤の方に点数が取れなくて、守備で粘って粘って、中盤から終盤にかけて点数を取る形で勝ち上がってきた。やっぱり守備の粘りを大事にできたかな。春は全道初めてなんですけど、夏につながる大会なので、どれだけ全道大会で1戦でも多く公式戦ができるかが夏の結果につながってくると思う。1戦でも多くやりたい」
開幕試合を引き当てた、知内の板垣主将