高校野球
2025/05/12 22:10 NEW

【西川薫】札幌モエレ沼公園新球場で初の高校野球 ドタバタの試合裏をリポート

 

春季全道高校野球の札幌支部が開幕

 今春、札幌のモエレ沼公園内にリニューアルオープンした硬式野球場で、春季全道高校野球札幌支部が開幕しました。選手、指導者、運営関係者の悪戦苦闘の一日をリポートします。

たどり着くまでの道のり

 球場までたどり着くのが一苦労でした。札幌円山は地下鉄円山公園前駅、札幌麻生は地下鉄麻生駅から徒歩圏内。円山球場は少し長めの坂道がありますが、いざとなれば球場横まで路線バスが運行しています。台数に限りはありますが、両球場とも隣接する駐車場があるのに対して、モエレ沼球場に来場する一般客は、徒歩で約15分の東口駐車場に止めないとなりません。

 一方、モエレ沼公園の最寄りの駅は、地下鉄の環状通東駅になるでしょう。球場までの距離は約7キロ。徒歩で気軽にとは決して行けない立地です。環状通東駅のほかにも、新道東駅や栄町駅からも路線バスが出ているようですが、開幕試合の午前9時に間に合う時間は、まだ運行していない路線もあります。札幌平岡の浦島裕司監督(51)は「バラバラで来たら、多分迷子になるかなと思って」と、貸し切りバスをチャーター。学校に午前6時50分に集合して7時30分ごろに球場に到着。往復だと費用は高くつくので、往路のみにして節約しました。当番校の札幌国際情報はさらに早い時間に球場に集まったといいます。第2試合の大麻も往復貸し切りバス。費用は10万円を超えるといいます。私学と違い、公立高校で自前で大型バスを持っている高校は極めてまれ。なかなか難しい課題です。

朝の通勤ラッシュによるリスク

 記者は午前8時30分の到着をめがけて、江別の自宅を出ました。自家用車で行けば約30分の道のりですが、JR苗穂駅から7時41分の豊畑行きのバスに乗車。すでに座席は通勤・通学客で埋まっていました。豊畑停留所に着くまで約30分。これに大きな野球道具を背負った球児が大勢利用するのは、現実的ではありません。満員で乗れなかった場合、最悪試合に間に合わないリスクは避けないといけないからです。豊畑停留所から球場までは歩いて約20分。JR苗穂駅から約50分かけて球場に到着しました。

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