旭川北のプロ注目右腕・菊地斗夢が初戦で散る 156球奮投も8回7失点【北北海道旭川】
8回7失点で初戦敗退となった旭川北の菊地(右)=撮影・十島功
■全国高校野球選手権大会北北海道大会旭川支部予選(6月26日、旭川スタルヒン)
▽Cブロック1回戦 旭川北2-7旭川志峯

NPB11球団のスカウト視察 本人は進学の意向
旭川の豪腕が初戦で姿を消した。旭川北の最速146キロ右腕・菊地斗夢投手(3年)が、春季大会では勝利を収めていた旭川志峯に8回10安打8四死球7失点と崩れ、最後の夏を終えた。NPB11球団のスカウト陣が視察に訪れた中での投球だったが、春季大会後から悩まされていた腰痛も影響し、本来の投球からはほど遠い内容だった。菊地は試合後「基本は大学」と進学する意向を明かした。
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「終わっちゃった」。九回2死、二走で最後の打者の捕邪飛を見届けた菊地は、そう口にした。初戦で高校野球の幕を下ろすこととなり「濃い2年半だったのに、最後の1試合でこんなあっさり終わっちゃうんだな、という野球の儚さを知った」。
春季大会の1回戦と同カードとなった一戦。春は9回2失点12奪三振で退けたが、この日は一回から3四球を与えるなど、制球に苦しんだ。それでも自己最速に並ぶ146キロを記録するなど、五回まで1失点と粘りの投球。試合は1-1で拮抗したまま折り返したが、六回に悪夢が待っていた。
自己最速タイの146キロマーク 六回に悪夢が…
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先頭打者に死球を与えると、1死二塁から左翼の頭上を越える適時三塁打を許し、天を仰いだ。その後も4安打を集められるなど、打者一巡の猛攻を食らい、この回一挙5失点。「四球が多かったし、制球もまとまってきたなと思ったら、六回に変化球をパンパン打たれて、崩れました」。また、春季大会後から腰の筋肉が炎症を起こし、痛みを覚えていた。痛み止めを打ってマウンドに上がり、156球を投げ抜いたが「違和感がずっとあって、自分のピッチングを出せなかった」と肩を落とした。

ヤクルトのスカウト高評価「将来性豊か」
初戦で姿を消すこととなったが、自己最速タイの球速をマークするなど、潜在能力の高さは随所に見せた。青木宣親GM特別補佐らと視察したヤクルトの橿渕聡スカウトグループデスクが「ストレートは145(キロ)ぐらい投げてますし、変化球も普通に腕が緩むことなく振れる。将来性豊かだなと思って見てました」と評価するなど、無名の存在からプロが注目する投手にまで成長した。菊地は「自分の体が成長段階というのもあって、監督やコーチが自分の将来を見越して大事に使ってくれたことに一番感謝したい」。
一回、先制適時打を放った旭川北の菊地
夢は大きく「ゆくゆくは日本を背負うピッチャーに」
現時点では直接プロを目指すのではなく、大学野球を経由する予定だ。「基本は大学進学と思っていて、大学からメジャーだったり、プロだったり、ドラフト1位で行って、ゆくゆくは日本を背負うピッチャーになりたい」とスケールの大きい夢を描いた。185センチの長身だが、暑くなってきた影響もあり、体重は67キロにとどまっている。まだまだ線が細い分、伸びしろは大きい。「(卒業までに)全力で体作りをして、大学で成功できるように励んでいきたい」と早くも次のステージを見据えた。この敗戦を糧にして、プロの頂を目指していく。
初戦敗退となった旭川北の菊地(右から2人目)