駒大苫小牧が大勝発進 F伊藤大海の弟・駿航が出世番号「15」で初のベンチ入り【南北海道室蘭】
公式戦初のベンチ入りを果たした駒大苫小牧の伊藤=撮影・西川薫
■全国高校野球選手権南北海道大会室蘭支部(6月24日、苫小牧・とましん)
▽Cブロック1回戦 苫小牧高専0-10駒大苫小牧 ※五回コールドゲーム
※五回コールドゲーム
マー君や兄が背負った出世番号
春の支部予選敗退の雪辱を期す駒大苫小牧が大勝発進した。
日本ハムの伊藤大海投手(27)を兄に持つ駿航投手(とわ、2年)が初のベンチ入り。背番号は田中将大(巨人)や兄がかつて背負った〝出世番号〟の「15」。この日、公式戦デビューは持ち越しとなったが、2年春にセンバツ甲子園に出場した兄と同じように、聖地を目指す。
駒苫入学後に投手転向
序盤からブルペンで待機して出番を待った。中学硬式の函館東リトルシニアでは野手だったが、駒大苫小牧進学後、本格的に投手に挑戦。春の大会後、練習試合で登板3試合無失点の結果を残してメンバー入りした。
「ずっとBチームでやってたので、そっからメンバーに入れたってことは、ホントありがたいことなので、自分のできることをしっかりやっていきたい」と声を弾ませた。
公式戦初のベンチ入りを果たした駒大苫小牧の伊藤(中央)
佐々木監督も期待 「伸び幅があるので楽しみ」
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背番号は15。兄の恩師でもある佐々木孝介監督(38)は「六回、七回で行かそうかなと思ったんですけど、思いのほか点数も入っちゃったんで、行けなかったです。入ってからまだ1年ちょっとですけど、伸び幅があるので楽しみ。気持ちもあります。同じ背番号にしました」と抜てきの理由を明かした。
兄の大海も祝福 「いい背番号だね」
兄にはLINEでベンチ入りを報告。「いい背番号だね」と喜んでくれた。
変化球の持ち球はカットボール、カーブ、チェンジアップ。いずれ訪れる公式戦初マウンドへ「多少、緊張するとは思うんですけど、やってきたことを出すだけなので、自分のできることしっかりやってチームに貢献できたら。自分はそこまで球が速くないので、しっかり緩急を交ぜて、打ち取っていけるようなピッチャーになりたい」。右肩上がりの成長カーブを描いていく。

夏の甲子園連覇から20年 目指すは3度目V
同校が夏の甲子園で春夏通じて北海道勢として最後に優勝してから20年。
「最終的にはどんな形であれ、甲子園に出場して、しっかりチームのために貢献できるようなピッチャーになって、甲子園で優勝したいです」。大きな夢への第一歩がいよいよ幕を開ける。