ゴールに飢える中島大嘉 23歳初戦で祝砲だ
8日に23歳になった中島は天皇杯・大分戦でゴールを決めると誓った=撮影・西川薫
■6月17日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は、今治戦から中2日で迎える天皇杯2回戦のJ2大分戦へ、11対11などで調整した。6月8日に23歳の誕生日を迎えた〝夏男〟FW中島大嘉(23)が、今季公式戦2ゴール目を誓った。
「サッカー選手として何の価値も示せなかった半年間」
出場機会とゴールに飢えている背番号45が危機感をあらわにした。前半戦は6試合で1ゴール。「試合に出てないので、プロサッカー選手としては全く何の価値も示せなかった、この半年間。もう自分に時間はない。今はあした食う飯があるかどうかぐらいのところまで来てると思う、年齢的に。かなり厳しい半年だったと思う一方で、もがくことをやめなかった半年間でもあったので、この半年を肯定するために、ここからしっかり結果を見せていく」と決意を新たにした。
【2000円お得! 道スポの年払いプラン】
天皇杯との相性は良い。ルーキーイヤーの2021年6月、2回戦のJFLソニー仙台相手にハットトリックを決めると、23年6月には、J3相模原戦で1ゴールをマーク。「カップ戦、結構点取ってるんすよね。逆に言うと、カップ戦でしかほとんど点取ってないんですけど…。だからいい感触はあります」。夏男の本領発揮だ。
点を取らないと生きていけない」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
5月25日のアウェー鳥栖戦では0-2の後半39分に出場し、アディショナルタイムに今季初ゴールを奪った。次節アウェー仙台戦でスタメン出場も前半で交代。中断明け前節・今治戦はベンチ外だった。「点を取らないと生きていけないんで。まず1点取って、1点取ったら2点目取りに行って、2点目取ったら3点目取りに行く。まず1点を早い時間帯に取りたい。そのためにシュートをどんどん打っていく。そのためにチームとしてやるべきことをしっかりやるけど、一番はゴール」と目をぎらつかせる。

今度はPK取ったらキッカー譲らない
天皇杯は最後はPK合戦で決着をつける。「プロに入って試合で蹴ったことないので、逆に蹴りたいですね、全部」。忘れもしない2021年3月3日のルヴァン杯アウェー福岡戦。前半41分にプロデビュー弾を決めたが、その前の同14分に、中島が相手と競り合ったプレーでPKを獲得したが、話し合いの結果、FWドウグラス・オリヴェイラにキッカーを譲った。「プロデビュー戦のルヴァン福岡戦で、ドドに取られたんで、蹴りたいですね、早くプロで」。今度はキッカーの座を譲るつもりはない。
中断期間中の8日に札幌で4度目の誕生日を迎えた。「あまり変わらないですね。いつも通り(午後)10時に寝ました。オフだったんすけど、なんもせずに。いや、もう眠くて」。23歳初戦で、点取り屋の栄養分であるゴールを決め、祝砲をぶち上げる。