コンサドーレ
中島大嘉 8試合ぶり出場で今季リーグ戦初得点「次はチームの勝利につながるゴールを」

■J2第17節 鳥栖2-1札幌(5月25日、佐賀・駅前不動産スタジアム)
北海道コンサドーレ札幌は25日、敵地で鳥栖と対戦し1-2で敗れた。2点ビハインドの後半39分に投入されたFW中島大嘉(22)は、後半アディショナルタイムにリーグ戦今季初得点をマーク。若きストライカーが貴重なチャンスを生かし、存在をアピールした。
点を奪い、ゲームをひっくり返す。限りなくシンプルな思考でピッチに足を踏み入れた。見せ場が訪れたのは試合終了間際。家泉のロングボールを近藤がダイレクトで折り返すと、最後は中島が頭で合わせ豪快にネットを揺らした。

得点シーンを振り返った中島は「(出場時間が)1分でも5分でも、チャンスが来たらゴールを決めると信じ続けていた。(近藤)友喜さんのダイレクトがうまくて、俺は入るべき場所に入っただけ。ゴールを取れたことは喜ばしいけどチームが勝ってないので、そんなに価値はない。次はチームの勝利につながるゴールを挙げたい」と控えめに喜びを表現した。
人知れず、悩める日々を過ごしてきた。開幕直後の第2、3節はスタメン出場したが、ケガ人の復帰もあり、すぐに出番を失った。第9節の水戸戦以降は控えメンバーにさえ選ばれず、外からゲームを眺めるばかり。チーム内での序列を客観視するたび「チームが求めるストライカーじゃないから、試合に出られない」と複雑な感情を胸に抱えてきた。