マリオ・セルジオ 天皇杯・大分戦に照準「連係を深めて、1回のチャンスを仕留めたい」
15日の今治戦で来日初のベンチメンバー入りを果たしたFWマリオ・セルジオ(右)。天皇杯・大分戦の出場へ意欲を口にした=撮影・宮西雄太郎
■6月16日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
新天地デビューに意欲
北海道コンサドーレ札幌のFWマリオ・セルジオ(29)が16日、札幌市内で行われた全体練習に参加し、天皇杯2回戦・大分戦(18日、プレド)へ向けて調整した。ブラジル2部リーグ・シャペコエンセから完全移籍で加入した点取り屋は「きょう、あすでコンディションを整えたい。出場できれば、良いプレーができるよう心掛けて、この試合を次のリーグ戦につなげます」と、新天地デビューへ意欲を燃やした。
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初舞台は、刻一刻と迫っている。決定力不足解消の救世主として期待されるマリオは、15日に行われたリーグ戦・今治戦でベンチメンバー入り。9日の来日から日は浅いが、状態は順調に上向いている。
「コンディション的にも(ベンチに)入らないだろうと思っていた。出場はできなかったけど、メンバーに加わってスタジアム、サポーター、チームメート、ロッカーの雰囲気を感じることで良い経験ができた」
サポーターからパワーをもらえる 「…が個人的にはすごく好き」
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初めて体感したプレドの雰囲気が、ストライカーの心を高揚させた。「申し分なく素晴らしい環境。サポーターは見ている限り90分間を通してチームを鼓舞してくれる。選手としては、その時間の中でできる限りを尽くさないといけないし、やりきるためのパワーをもらえると感じた」。赤黒の新たな戦闘服を身にまとうことで、さらに気持ちは奮い立ち「ブラジルでは緑のユニホームだったけど、赤黒はサポーターの熱さを感じる。血の色というか、燃えるような色が個人的にはすごく好き」と、環境をすっかり気に入った様子だ。

ドロー決着に終わった今治戦をじっくり観察することで〝走る、戦う〟札幌のサッカーへの理解がより深まった。「非常にインテンシティ(プレーの強度、集中力)が高い試合だった。後半は攻守において、うちの本来やりたいサッカーができていた。逆転して勝ちきりたい試合だったけどね。2失点は自らのミスで与えている。時間がないけどカップ戦と次節へ向けて、そこを修正すれば勝てるかなと思う」と現状を冷静に分析し、思考を研ぎ澄ました。
即戦力として期待される助っ人は、なすべき仕事を明確にしている。「よりゴールに近い男として、前線で良いポジションを取って得点を決めないといけない。そこを意識しながらチームメートと連係を深めて、1回のチャンスを仕留めることを心掛けます」。夢を追い海を渡った背番号90が、札幌の攻撃を活気づける。
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