ファイターズ
2025/05/31 20:00

《岩本勉のガン流F論》劇的勝利の日本ハム 今は亡き親友の凱旋登板を思い出した

■パ・リーグ9回戦 ロッテ3-4日本ハム(5月31日、エスコンフィールド北海道)

投手陣の粘りが導いたサヨナラ勝利

 劇的な幕切れとなった。こんな展開は、なかなかないだろう。エスコンでは何かが起こる。逆転の山本拓…日本ハムにとってプラスのジンクスがまたも現実となった。

 五回に3点こそ奪われたが、先発の山崎が六回を無失点に抑えてマウンドを降りた。七回以降は継投に出て斎藤、福谷、山本拓がきっちりと無失点でつないだ。このリリーフ陣の好投なくして逆転劇はなかった。

流れを引き寄せた松本剛の執念

 そして九回裏の攻撃。清宮の幸ちゃんがヒットで出る。続く代打の松本剛がポイントとなった。その鬼気迫る表情に、レギュラーを取った頃のガムシャラさが垣間見れた。初心に返ったチームリーダーが執念の中前打でつなぎ、一気に流れは日本ハムへと傾いた。

 伏見の確実な送りバント。矢沢の、詰まることを恐れない踏み込みによる2点打。決めたのは勝負強い郡司だった。矢沢の二盗で外野が前に来た。その時点で自身のバッティングイメージができたのだろう。実に見事なサヨナラ打だった。

忘れられない1994年9月の2軍巨人戦

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