高校野球
2025/05/27 17:35

札幌大谷1年生・矢野秀が全道デビュー戦で適時打&好守備【春季全道大会】

六回1死二塁、中前適時打を放つ札幌大谷の矢野=撮影・西川薫

■春季全道高校野球(5月27日、札幌円山)
▽1回戦 札幌大谷7-2苫小牧中央

支部予選は広いモエレでも本塁打

 上々の〝デビュー戦〟となった。札幌大谷は14安打7得点と打線がつながり、苫小牧中央に快勝した。「7番・三塁」で先発した矢野秀内野手(1年)は初めてとなる全道の舞台で、打っては適時打を放ち、守ってはファインプレーを見せるなど、攻守でチームの勝利に貢献した。札幌支部予選では、広いモエレ沼公園野球場でアーチを架けたニューカマーが、大きな舞台でも躍動する。

ピンチを好守で救った直後に

 ルーキーのビッグプレーで、窮地を脱した。2点リードの五回の守備。2死満塁の場面で、相手打者の放った打球が三遊間を襲った。ホットコーナーを務める矢野は横っ飛びで好捕し、二塁で一塁走者を封殺。一打同点、長打が出れば逆転を許す場面をしのぐ大きなプレーとなった。矢野は「先輩のために全力でプレーしました」と先発の岩淵英晃投手(3年)を、まずは守備でもり立てた。

 そして守備からつくった流れを、直後の攻撃に持ち込んだ。六回1死二塁で迎えた第3打席。それまでの2打席は凡退し、全道初安打はお預けとなっていたが、チャンスの場面で一本を出した。1ストライクからの直球を叩くと、鋭い打球が相手投手のグラブを弾き、そのまま中前まで抜けていった。記念すべき全道初安打初打点に「絶対に打ってやろうと思ってました。良かったです」と笑顔を見せた。

三塁手で日本一経験ある監督も絶賛

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