【プレーバック】春季全道大会1回戦 札幌大谷7-2苫小牧中央(5月27日、札幌円山)

札幌大谷が14安打7得点で快勝
両先発投手が上々の立ち上がりを見せ、序盤は1点を争う展開だった。その中で札幌大谷は二回、先頭の瀧口大智内野手(3年)が四球で出塁すると、2死一、三塁から8番・岩淵英晃投手(3年)の右前適時打で先制した。自らのバットで援護した岩淵は投げても、三回まで1安打無失点の好投を見せた。五回には2死二塁から3番・瀬尾心之介外野手(3年)が詰まりながらも中前に運び、貴重な追加点を生み出した。
そして、試合が大きく動いたのは六回だった。札幌大谷は苫小牧中央の2番手・村上広大投手(3年)を攻め立てた。7番・矢野秀内野手(1年)、1番・山崎有歩(あるふ)外野手(2年)の適時打に、2番・藍葉吏良(りら)内野手(2年)の適時三塁打で一挙4得点。リードを6点に広げ、試合の主導権を握った。最終的に14安打7得点と打線は快調な滑り出しとなった。投手陣も岩淵が7回2失点でまとめると、2番手で登板した大土璃久外野手(3年)も2回無失点で試合を締めた。
苫小牧中央は、先発左腕・渡邉大仁(だいと)投手(3年)が5回2失点と試合をつくったが、2番手の村上、3番手の黒木太陽投手(3年)が失点を重ね、流れを生み出せなかった。打線も13安打を集めたが、七回の2得点のみに終わり、最後の1本のところで課題を残した。
■札幌大谷の五十嵐大監督(37)
「五回に1点取ったのが大きかった。(適時打を放った)瀬尾も詰まりながらなんですけど、本当にいいヒットだった。ああいうヒットは相手に与えるダメージが大きい」
■苫小牧中央の渡辺宏禎監督(56)
「札幌大谷さんの方は、相手のピッチャーを盗む癖だとか、盗む早さがあった。うちの子はちょっとのんびりし過ぎて、後半試合が偏っちゃってからは、なんとかできたけど、もっと早く攻撃スタイルを取れないと」